正 n 角形の面積と 1 辺の長さ(外接円の半径から出す)
半径 の円に内接する正十二角形の面積は、ちょうど です。
正 角形の面積は、外接円の半径 だけで決まります[1]。
、 を入れると 。
角の数が増えるほど円に近づき、面積は へ寄っていきます。 で というのは、その途中の値です。
二等辺三角形 n 個に分ける
正 角形の中心と、各頂点を結びます。合同な二等辺三角形が 個できます。
1 つの三角形の 2 辺は、どちらも外接円の半径 。挟む角は中心を 等分した です。
2 辺と挟む角があるので、面積の公式がそのまま使えます[2]。
これを 個ぶん足したものが、冒頭の式です。導出はこれだけ。
なら中心角は で、三角形は正三角形になります。正六角形が特別に扱いやすい理由です。

1 辺の長さ
二等辺三角形の底辺が、正 角形の 1 辺です。
頂角 を二等分する線を引くと、直角三角形が 2 つできます。
半分の角は 、斜辺は 。底辺の半分は です。
、 なら 。正六角形の 1 辺は半径と同じ長さになります[1]。
なら 。半径 の円に内接する正方形の 1 辺です。
同じ直角三角形から、中心と辺の中点との距離も出ます。 で、内接円の半径です。
| 中心角 | |
| 1 辺 | |
| 内接円の半径 | |
| 面積 | |
| 周の長さ | |
| 1 つの内角 |
内角の大きさだけは三角関数を使いません。内角の和 を で割った値です[1]。
例:3 つ並べてみる
で計算します。
正三角形は 。
正方形は 。
正六角形は 。
正八角形は 。
正十二角形は ちょうど。 という有名角が効いて、根号が消えます。
円の面積は 。 が増えるほど、この値へ下から近づいていきます。
n を大きくすると円になる
面積の式を書き換えてみます。 を 1 かたまりと見ます。
を使って、 を外に出した形です。
を大きくすると は へ向かいます。残った分数は の形。
この値は に近づくので、 は へ向かいます[3]。円の面積そのものです。
周の長さでも同じことが起きます。。
正 角形の公式は、 で円の公式に化ける。両者は地続きです。
が効くのは、角をラジアンで測っているから です。
度で測ると が残り、面積が になりません。ここでも弧度法が式を通しています。
内接円の側から測る場合
外接円ではなく、内接円の半径 が与えられる問題もあります。
なので 。これを面積の式に入れます。
整理すると次の形になります。
が に変わりました。中心と辺の中点を結ぶ直角三角形で、 が隣辺になるためです。
、 なら 。1 辺 の正方形で、確かに面積 です。
、 なら 。
外接円のときより大きくなります。多角形が円の外側にあるためです。
まちがえやすい点
面積の式で と をとりちがえる誤りが最も多い。
面積は中心角そのものなので 、1 辺はそれを半分にした です。
を落とす誤りもよく起きます。三角形 1 個の面積が です。
外接円と内接円をとりちがえる形も見ます。頂点を通るのが外接円、辺に接するのが内接円。
を大きくすれば面積が円を超える、と考える誤りもあります。内接している限り、超えません。
半径 の円に内接する正六角形の面積はどれですか。
1 辺のほうも確かめます。
半径 の円に内接する正八角形の 1 辺の長さはどれですか。
1 辺は で、 なので です。中心角 を二等分した角が で、その に半径を掛けたものが底辺の半分になります。
中心から頂点へ引いて二等辺三角形 個に分ける。正多角形の公式は、そこから全部出ます。













21×6×12×sin62π=3sin3π=3×23=233 です。およそ 2.598。3 は正十二角形の面積、23 は内接円の半径が 1 の場合の値です。