解が何個あるかは置きかえた先の範囲で決まる(解の個数と存在条件)
の解の個数は、 の値で 個から 個まで変わります。
と置けば 2 次方程式です。ただし、解の個数はそれで決まりません。
数え方が二段構えになるためです。 が何個出るか。その各 から が何個出るか。
2 段目を忘れると、答えが半分になります。
1 つの t から θ は何個出るか
を で解いたときの個数を先に押さえます[1]。
単位円に横線 を引いて、交点を数えるだけです。
なら交点は 2 個。 と では 1 個。 なら 個。
境目の だけ個数が半分になります。横線が円の頂点や底に接するためです。
この 1 個と 2 個の切り替わりが、あとの場合分けをすべて生みます。

a を分離する
に戻ります。 と置くと 。
について解きます。。
こうすると、 が定数の横線、 が放物線になります。交点の個数を数える形です[2]。
平方完成して 。上に凸で、頂点は 。
の範囲は です。この区間だけを描きます。
区間の端の値を出します。 で 、 で 。
左端から頂点まで上がり、頂点から右端まで下がる。左右で高さが違う山になっています。
場合分け
横線 を上から下ろしていきます。
では放物線と交わりません。 が存在しないので も 個。
では頂点で接します。 の 1 個で、 なので は 2 個。
では 2 点で交わります。どちらも に入るので、 は 個。
では と が出ます。前者から が 2 個、後者から 1 個で、合わせて 3 個。
では交点が 2 つ出ますが、片方の が を超えて範囲の外です。生きるのは 1 個で、 は 2 個。
では の 1 個だけ。 は 1 個です。
では交わらず 個。
| 個 | |
| 個 | |
| 個 | |
| 個 | |
| 個 | |
| 個 | |
| 個 |
のところだけ奇数になります。 という端の値が混じるためです。
存在条件だけを聞かれたら
「解を持つ の範囲」なら、個数まで数える必要はありません。
放物線が でとる値の範囲を出すだけです。
最小は での 、最大は頂点での 。
この範囲なら横線が放物線と必ず交わり、 が存在します。 が範囲内なら も必ずある。
個数の場合分けに比べて、ずっと軽く済みます。何を聞かれているかを先に読みます。
値域を出すだけ。放物線の最大と最小を見る
t の個数を数え、さらに t ごとに θ の個数を数える。二段構えになる
cos に置きかえる場合
でも手順は同じですが、端の扱いが少し違います。
の解の個数は、 で 2 個、 で 1 個()、 で 1 個()。
と同じ数え方に見えますが、対応する の位置が違います。
は 、 は です。
範囲が でなく のような形だと、この差が効いてきます。
範囲の端が開いているか閉じているかを、毎回確かめます。
2θ が入る場合
が入っていると、もう一段増えます。
なら で、 の解は のとき 4 個。
なら 2 個です。1 周あたりの個数が、そのまま 2 周ぶんになります。
置きかえの段数が増えるほど、数え方も掛け算で増えていく。どの段でいくつ出るかを順に書きます。
解の個数の問題は、写像を 2 回たどる 作業です。
から へ、 から へ。それぞれの段で何個に分かれるかを掛け合わせます。段を飛ばすと数が合いません。
まちがえやすい点
の個数を答えて終わる誤りが最も多い。聞かれているのは の個数です。
の範囲 を書き忘れる誤りも同じくらい起きます。範囲外の は捨てます。
端の で個数が 1 個になることを見落とす形もよく見ます。ここで奇数が生まれます。
を分離せずに判別式で処理しようとすると、範囲の条件が別に要って重くなります。分離するほうが速い。
放物線を全区間で描いてしまう誤りもあります。 だけを描きます。
で の解が 1 個になる はどれですか。
- と
存在条件も確かめます。
で が解を持つ の範囲はどれですか。
と置くと で、 です。最小は頂点の 、最大は での になります。 では なので、こちらは最大ではありません。
が何個、その から が何個。二段に分けて数えれば、個数の問題は落ち着きます。













横線 y=t が単位円と 1 点でしか交わらないのは、円の頂上か底に接するときです。t=1 なら θ=2π、t=−1 なら θ=23π の 1 個ずつ。t=0 では θ=0 と π の 2 個になります。