京都大学理系 2025 年・第 1 問

次の各問いに答えよ。

(1) は虚数単位とする。複素数 が,絶対値が である複素数全体を動くとき, の最大値と最小値を求めよ。

(2) 次の定積分の値を求めよ。

(i)

(ii)

は半径 の円の上を動く

から です。両辺を で割ると で、 と書きかえられます。

とおくと となる。 だから、 の偏角は です。

は、原点を中心とする半径 の円の上で、偏角 の位置にある。 が左回りに進むと、 は右回りに進みます。

点のあいだの距離

とおきます。 は、複素数平面の を結ぶ線分の長さです。

原点から までは 、原点から までは で、原点とこの 点を結ぶと は残りの 辺になる。三角形の 辺はほかの 辺の差以上、和以下だから、 です。

等号が成り立つのは、 点が一直線に並ぶときに限ります。そうなる があれば、 がそのまま最小値と最大値になる。

同じ向きで最小 、逆向きで最大

点が原点から同じ向きにあるとき、距離は です。偏角をそろえる から で、 のときにあたる。

逆向きになるのは、偏角の差 のときです。 で、距離は になります。

余弦定理で計算しても同じ値に決まる。 点を見込む角は で、 です。 のときの から、最小値 、最大値 となる。

(2)(i) 分子を 項ずつ で割る

分子の つの項を、分母の つずつ割ります。 です。 から となる。

被積分関数は 項に分かれます。前の 項は、 をそれぞれ微分した形です。

から まで積分すると、前の 項は になる。最後の項は とおくと、 が打ち消し合い、 です。

を整理して、値は となります。

(2)(ii) 根号の中は

半角の公式から です。割ると が消えて、根号の中は になる。

のとき から までを動き、 です。根号を外すと がそのまま残ります。

だから、原始関数は です。 では では を入れて、値は となる。

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