大阪大学理系 2026 年・第 3 問

を実数とし,複素数 に対して, とする。ただし, は虚数単位, と共役な複素数である。

(1) は実数であることを示せ。

(2) 実数 に対して, かつ となるような複素数 の個数を とする。 を求めよ。

分子は「ある数とその共役の和」

が実数なので、 の共役は です。すると の共役は ですから、 の分子はある複素数とその共役を足したものです。

複素数とその共役の和は実部の 倍で、いつでも実数です。それを で割った も実数になります。(1) はこれで終わりです。

ただし (2) へ進むには、値そのものが要ります。, は実数)とおいて計算します。 です。

虚部が打ち消し合って和は となり、 です。実数であることがここでも見えますし、 平面の上の 次式だと分かりました。

条件は に化ける

, の場合ですから です。

とおくと、条件は 、つまり です。 は実数なので、これはふつうの 次方程式です。

左辺は と因数分解できます。和が 、積が ですから、 が根です。よって または です。

ですから、求めるのは単位円 の上で または をみたす点の個数になります。どちらの式も 平面の直線です。

本は平行で、原点からの距離だけが違う

は、左辺が同じですから平行です。原点からの距離は、順に です。

本目は より、距離がいつでも より小さくなります。 が何であっても単位円と 点で交わります。 ですから がそのうちの つで、これは条件の作られ方からして当然です。

本目は の比較で、 の比較、つまり の比較になります。 なら 点、 なら接して 点、 なら共有点なしです。

平行な 直線は、重ならないかぎり共有点を持ちません。ですから、ふつうは 本の交点を足すだけで済みます。

だけ 直線が重なる

が同じ直線になるのは のときだけです。このとき が同じ条件なので、 次方程式が重解を持ち、点は 個しかありません。

の側にあるので、うっかりすると 個と数えてしまいます。数える前に、 つの根が別のものかどうかを見ておく必要があります。

まとめると、 のとき のとき かつ のとき のとき です。

から動かしていくと、 個が 個になり、そこから までは 個、また 個を経て 個に戻り、 でそこだけ 個に落ちます。

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