大阪大学理系 2025 年・第 2 問

を実数とし,関数 で極大値をとり, で極小値をとるとする。

(1) を用いて表せ。

(2) を満たしながら動くとき,曲線 の変曲点の軌跡を求めよ。

変曲点を原点へ寄せて見る

です。極大と極小があるのは、この 次式が異なる つの実数解を持つとき、つまり のときです。

ですから、変曲点の 座標は です。そこで とおいて、変曲点が に来るようにします。

を入れて整理すると の項が打ち消し合い、 となります。(これは正)とおけば という短い形です。

を含まない定数で、曲線を上下に動かすだけです。極大と極小の差を取るときには消えます。

差は

で微分すると ですから、 で極大、 で極小です。 が小さいほうが極大なのは、 次の係数が正だからです。

値を入れると です。

引くと が消えて 、つまり となります。 という つの組み合わせでしか効きません。

言いかえると、この差は曲線の形だけで決まり、どこに置いてあるかには関係しません。 次関数は変曲点について点対称なので、極大と極小は変曲点をはさんで上下に同じだけ離れています。

差が とは、形が と同じということ

から 、つまり です。 は正なのでこれ以外にありません。 と書けます。

のとき です。 ですから、曲線は を平行移動しただけのものです。形はどれも同じで、置き場所だけが違います。

置き場所は縦横で つ自由に選べそうですが、 には定数項がありません。つまり曲線はかならず原点を通ります。この 本の条件で自由度が つ減ります。

そこで変曲点を とおくと、曲線は です。原点を通る条件 から となります。

軌跡は曲線 そのもの

変曲点 をみたすので、曲線 の上にあります。 は実数のどれでもよく、 と対応しています。

式でも確かめられます。変曲点は で、 を入れると です。 を代入すると になります。

は実数全体を動けるので、 も実数全体を動きます。抜けるところはありません。よって求める軌跡は曲線 の全体です。

同じ形の曲線を、原点を通るように滑らせていく。その変曲点が描くのは、また同じ形の曲線だった、ということです。

東京大学・理系
2026
2025
2024
2023
2022
2021
2003
京都大学・理系
2026
2025
2024
大阪大学・理系
2026
2025
名古屋大学・理系
2026
2025
東北大学・理系
2026
一橋大学
2026
2025
2024
千葉大学・理系
2026