東京大学理系 2023 年・第 1 問

(1) 正の整数 に対し, とおく。次の不等式が成り立つことを示せ。

(2) 正の整数 に対し, とおく。極限 を求めよ。

の山を つずつ数える

のグラフです。 の倍数になるところで になるので,山の切れ目は に来ます。

はその 番目の山 つ分の面積です。 が大きくなるほど の進みが速いので,山は右へ行くほど細くなります。

高さはどの山も のままですから,面積が減るのは幅が詰まるからです。示したい は,その詰まり方を上と下から押さえたものです。

幅を直に測るのは面倒です。 とおいて山の幅をそろえ,代わりに高さのほうを押さえます。

とおいて上下から押さえる

とおくと です。積分の端は へ, へ移ります。

これで となります。幅は でどの でも同じになり, が効くのは のほうだけです。

では が単調に減るので, です。これを両端の定数に取りかえます。

残るのは で, は周期 ですから,どの でも です。 と約されて,(1) の不等式が出ます。

から まで足す

の積分の端は です。山の切れ目でいうと の始まりから の始まりまでなので,ちょうど 本の山がそこに並びます。

つまり です。 つずつ求めることはできませんが,(1) が 本ずつを押さえてくれます。

について (1) を足し合わせると, となります。

両側とも 個の和で,項の形は同じです。ずれているのは足し始めの つだけですから,同じ値へ近づくことが見込めます。

区分求積で

右辺で とおきます。 と, だけの式になります。

が短冊の幅, が高さです。区分求積で へ近づきます。

です。左辺は足し始めが になるだけで,短冊 本の違いは で消え,同じ値へ近づきます。

はさみうちの原理から です。 にあたります。

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