逆関数の微分
逆関数の微分は、元の関数の微分と逆数の関係にあります。この関係を使って、対数関数や逆三角関数の導関数を求めることができます。
逆関数の微分公式
が微分可能で とし、 の逆関数 が存在するとします。 とおくと
が成り立ちます。
ライプニッツの記法では、 のとき と書けます。
証明の概略
とおきます。 の両辺を で微分すると、連鎖律より
のとき を得ます。
対数関数の微分
の逆関数が です。 より
すなわち です。
逆三角関数の微分
の導関数を求めます。 とおくと で、 の範囲で考えます。
( なので正の平方根をとる)より
同様にして です。
については、 のとき で
より です。
一般のべき関数
( は実数、)の微分を逆関数の微分を使って導出できます。
と書き、連鎖律より
逆関数が存在する条件
が狭義単調で連続ならば逆関数が存在します。 または が区間全体で成り立てば、 は狭義単調です。
このとき逆関数も連続かつ狭義単調であり、 が連続で にならなければ逆関数も微分可能です。
注意点
のとき、逆関数の微分公式は使えません。たとえば は で であり、逆関数 は で微分可能ではありません。実際 は で発散します。