中間値の定理の応用

中間値の定理は連続関数の基本的な性質であり、方程式の解の存在証明や近似解法に応用される。

問題1:解の存在

に解を持つことを示せ。

解答1

とおく。 は連続。


中間値の定理より、ある

問題2:解の個数

の正の解の個数を調べよ。

解答2

とおく。

は解)

,

(減少)、(増加)

と、 に1つ、計2つの解。

問題3:不動点定理

が連続ならば、 となる が存在することを示せ。

解答3

とおく。 は連続。


なら なら

かつ なら、中間値の定理から となる が存在。

問題4:二分法

の解を二分法で小数第2位まで求めよ。

解答4

, 。解は

。解は
。解は
。解は
。解は

問題5:超越方程式

に唯一の解を持つことを示せ。

解答5

とおく。

,

中間値の定理から解が存在。

(すべての で)より は狭義単調減少。

したがって解は唯一。

問題6:連続関数の値域

が連続ならば は閉区間であることを示せ。

解答6

最大値・最小値の定理から、 は最大値 と最小値 を持つ。

任意の に対して、, なる が存在。

中間値の定理から、 の間に となる が存在。

よって

問題7: 乗根の存在

任意の と正整数 に対して、 となる正の が存在することを示せ。

解答7

で連続かつ狭義単調増加。

,

に対して、十分大きな

中間値の定理から となる が存在。

問題8:多項式の次数と実根

奇数次の実係数多項式は少なくとも1つの実根を持つことを示せ。

解答8

は奇数、

のとき:,

十分大きな ,

中間値の定理から に根が存在。

問題9:Darboux の定理

で微分可能ならば は中間値の性質を持つことを示せ。

解答9

とする( の場合も同様)。

とおくと、,

は連続で は閉区間なので最小値を持つ。

より最小点は でない。 より最小点は でない。

最小点 、すなわち

問題10:応用問題

正午に 地点から 地点へ歩き、翌日の正午に から へ同じ道を歩く。途中で同じ時刻に同じ場所を通ることを示せ。

解答10

1日目の位置を 、2日目の位置を は正午からの時間)とする。

とおく。

を正とする座標で)
は歩行時間)

中間値の定理から 、すなわち となる が存在。