減衰曲線の極値を並べると……そこに現れる等比数列
は、振動しながら小さくなっていく関数です。減衰曲線と呼ばれます。
山と谷の高さを順に並べると、そこに等比数列が現れます。微分と数列がつながる例です。
薄い 本の曲線が で、振れ幅の限界を表します。曲線はそのあいだで揺れながら小さくなる。
極値の位置を求める
積の微分で計算します[1]。
はつねに正なので、符号は括弧の中で決まります。、つまり 。
極値の位置は、等間隔に ずつ離れて並びます。
極値の高さ
を代入します。 の値は ごとに符号が変わります。
したがって極値は次のようになります[2]。
等比数列になっている
隣どうしの比を計算します。指数の部分だけが変わります。
に依存しない値です。つまり は公比 の等比数列。
はおよそ なので、 つ進むごとに 分の ほどに縮みます。 つ目の山はもう小さく、 つ目はほとんど見えません。

本目が 、 本目が 。棒の高さの差が、公比の小ささを表しています。
無限等比級数の和
極値の絶対値をすべて足します。初項 、公比 の等比級数です。
公比の絶対値が より小さいので収束します。値はおよそ 。
符号を付けたまま足すと、交代級数になります。公比が なので、分母の符号が変わります。
打ち消し合うぶん、こちらのほうが小さくなります。
の極値をとる はどれか。
減衰の速さを変える
とすると、公比は になります。 が大きいほど速く消えます。
が小さければ、山がいくつも見えるようになる。 では、ただの に近づきます。
極値の位置も変わります。 から 。 のとき に戻ります。
物理での現れ方
ばねに付けたおもりが、空気の抵抗で少しずつ止まっていく動きが、この形をしています。
振れ幅が等比数列で減るという性質は、実験でも確かめられます。 往復ごとの振れ幅を測って比をとれば、減り方が分かる。
音の残響や、電気回路の過渡現象にも同じ形が現れます[3]。
の極値 の公比はどれか。
が 進むごとに 倍になり、 の符号が反転します。合わせて が公比です。
押さえるところ
微分で極値を出し、数列として並べ、級数で足す。 つの単元をまたぐ問題として出やすい形です。











y′=e−x(cosx−sinx) が 0 になるのは tanx=1 のときです。x=nπ は y=0 になる点で、極値ではありません。