双曲線関数 sinh と cosh(三角関数とよく似た微分の規則)
指数関数を つ組み合わせると、三角関数によく似た関数ができます[1]。
読み方はハイパボリックサイン、ハイパボリックコサイン。双曲線関数と呼ばれます。

薄い 本を足したものが 、引いたものが 。右へ行くほど、どちらも に近づきます。
は偶関数で最小値が 、 は奇関数で原点を通ります。 と の偶奇と同じ組み合わせです。
微分すると入れかわる
定義の式をそのまま微分します。指数関数の微分だけで済みます。
三角関数と違い、負号が付きません[1]。 回微分すると元に戻ります。
三角関数は 回で戻り、双曲線関数は 回で戻る。この違いが、あとで効いてきます。
基本の関係
乗して引くと になります[1]。
計算は展開するだけです。。
三角関数では でした。足し算が引き算に変わっただけの形です。
名前の由来
点 は単位円 の上にありました。点 は の上にあります[1]。
これは双曲線です。円に対応する関数が三角関数、双曲線に対応する関数が双曲線関数、という名づけになっています。
点は双曲線の右半分だけを動きます。 なので、左側には行きません。
は角ではありません。三角関数の が角だったのに対し、こちらは面積に対応する量です。
tanh の微分
と同じように、商として定義します。
商の微分で計算し、基本の関係を使うと つの形が出ます[1]。
は と のあいだに収まり、 でその値に近づきます。水平漸近線を 本もつ形です。
はどれか。
懸垂線
両端を持った鎖やロープが垂れ下がる形は、放物線ではなく のグラフです。
微分すると 、もう一度微分すると 。曲がり方が高さに比例する形になっています。

薄い曲線が放物線です。中央付近ではほとんど重なり、外へ行くほど離れていきます。
見た目が似ているので混同されがちですが、別の曲線です。 の展開の 次までが、その放物線にあたります。
三角関数との対応
公式を覚え直すというより、三角関数の公式の符号を確かめながら使う形になります。
の値はどれか。
- によって変わる
定義を代入して展開すると、 になります。 によらず です。
押さえるところ
高校では扱いませんが、指数関数の微分だけで全部が導けます。三角関数との対応を確かめながら追うと、公式が減って見えます。











定義の 2ex+e−x を微分すると 2ex−e−x になります。三角関数と違い、負号は付きません。