3 次関数のグラフは変曲点について点対称になる性質
次関数のグラフは、変曲点を中心に 度回すと、もとの形にぴったり重なります[1]。
変曲点の位置は決まっています。 なら なので、。
青い曲線が回っていきます。 度でもとの黒い曲線に重なる。
回転の中心は変曲点です。ほかの点を中心にしても、重なりません。
なぜ重なるのか
変曲点が原点に来るように、平行移動します。 を に置きかえる作業です。
移した式には 次の項が消え、次の形になります。
奇数次の項だけが残りました。この形は を満たすので、原点について点対称です[1]。
もとの位置へ戻せば、変曲点についての対称になります。 次の項が消えることが、対称性の正体でした。
極値の中点も変曲点
の 解が、極大と極小の位置です。解と係数の関係から和が分かります。
中点は 。変曲点の 座標と一致します[2]。
座標のほうも同じです。極大値と極小値の平均が、変曲点の 座標になります。対称性から出る結果です。

つの青い点を結ぶと、真ん中が赤い点。破線の中点が変曲点になっています。
接線が曲線と再び交わる点
変曲点が原点にある形 で考えます。 での接線を書きます。
曲線との交点を求めます。連立して整理すると、きれいな因数分解になります。
が重解で、もう つの解が 。接点の反対側に、 倍の距離で交わります。
比が 対 で決まっているところが面白い。 の値によらず、いつでもこの比です。
例:接線と曲線の交点を求める
の での接線を考えます。 から傾きは 。
接線は です。曲線と連立します。
で交わります。 で、公式どおりの位置です。
の変曲点の 座標はどれか。
極値をもつかどうか
の判別式で決まります[1]。
次関数のグラフは、平行移動と拡大縮小を除けば 種類しかありません[1]。 字、水平な接線を つもつ形、単調な形です。
次関数の極大値が 、極小値が のとき、変曲点の 座標はどれか。
変曲点について点対称なので、極大と極小は中心から等しく離れています。 つの平均が中心の高さで、 です。
押さえるところ
対称性を知っていると、計算せずに答えが出る場面があります。極値の一方から他方を出す、といった使い方ができます[3]。











y′′=6x+4 が 0 になる位置です。公式 −3ab に a=1、b=2 を入れても同じ値になります。