第 2 次導関数と n 次導関数〜微分を繰り返すと見えてくるもの
導関数 をもう一度微分したものが、第 2 次導関数 です。
回目の微分が変化の速さなら、 回目はその速さの変わり方。位置を 回微分すると加速度になる、という関係がいちばん分かりやすい例です[1]。
速度が になる と で、点は向きを変えます[1]。加速度は なので、 を境に符号が入れかわる。
記号の書き方
第 2 次導関数には つの書き方があります。どれも同じものを指します。
階を と書くと数えにくいので、 階あたりから に切りかえるのがふつうです。
例:多項式を繰り返し微分する
を順に微分します。次数が つずつ下がっていく。
さらに続けると 、、 です。
次の多項式は 回で定数になり、 回で になります。多項式が扱いやすいのは、この打ち止めがあるためです。
例:4 回で戻る三角関数
は微分するたびに姿を変え、 回で元に戻ります。
角を ずつ進める式です。 が 増えると角が 進み、値が変わりません。

グラフは微分のたびに左へ だけずれます。 枚目の次は、 枚目と重なる。
例:指数関数と対数関数の n 階
は何回微分しても です。 階でも形が変わりません。
対数はそうはいきません。 を 回微分すると になり、そこからはべきの微分が続きます。
一般には です。符号が交互に変わり、階乗が分子に出てきます。
の はどれか。
第 2 次導関数はグラフの曲がり方を表す
の符号は、グラフがどちら向きに曲がっているかを教えます[2]。
なら下に凸で、接線はグラフの下側を通ります。 なら上に凸で、接線は上側。

左は下に凸で、青い接線はどれも曲線の下を通ります。右は上に凸で、接線が曲線の上に出る。
凹凸が入れかわる点が変曲点です[3]。そこでは となり、しかも符号が変わります。
加速度としての読み方
物理では を位置、 を速度、 を加速度と呼びます[1]。
速さは速度の絶対値です。速度が負でも、速さは正の値になります。
加速度が正なら速度は増え、負なら減ります。速度が負で加速度も負なら、左向きにどんどん速くなる。
のとき、 の符号はどれか。
- でつねに正
- でつねに負
- を境に変わる
、 です。 なので はつねに負で、 のグラフは全体が上に凸になります。
何回微分するかで分かること
微分を重ねるほど、グラフの細かい性質が見えてきます。増減だけでは足りないとき、 回目の情報が効いてくる。










まず f′(x)=(3x2+x3)ex です。これをもう一度積の公式で微分すると (6x+3x2)ex+(3x2+x3)ex となり、まとめて (x3+6x2+6x)ex になります。