カージオイドとリマソン〜内側の輪ができる境目を探す
心臓のような形をした曲線があります。媒介変数では次のように書けます[1]。
極座標に直すと、もっと短くなります。原点からの距離が角によってどう変わるか、という書き方です[2]。
この形の仲間をまとめてリマソンといい、係数の比によって 通りの姿に分かれます。
を大きくしていくと、左側がへこみ、やがて内側へ折り込まれて輪になります。境目が です。
3 つの姿に分かれる
の形で分類します[2]。
では、 が より小さい角で が負になります。負の は反対側の点を指すので、そこが内側の輪になる。
カージオイドの尖点
のとき、 で です。原点を通り、そこで曲線がとがります[1]。
媒介変数の形で確かめます。、 を微分します。
を入れると、どちらも になります。速度が消える点なので、そこが尖点です[3]。
倍角の公式で書き直すと、 となります。 で 。
増減と特徴的な点
も因数分解できます。 を使います。
、つまり で になります。ここで接線が横向き。
では なので、接線は縦向きです。

赤い点が尖点、青い点が接線の向きが変わる位置です。上下対称なので、調べるのは半分で足ります。
転がる円としての作られ方
同じ半径の円の外側を、円が滑らずに転がります。転がる円の周上の 点が描く軌跡が、この曲線です[1]。
周するあいだに、転がる円は 回だけ元の円に触れます。触れる瞬間が尖点になる。
アステロイドは円の内側を転がる形でした。外側なら尖点が つ、内側で 分の の大きさなら つ。転がる場所と大きさの比で、形が決まります。
が内側に輪をもつのはどれか。
対称性
とすると は変わらず、 が符号を変えます。 はそのまま、 が反転する。
つまり 軸について対称です。 の範囲だけ調べ、下半分は折り返して描きます。
を に替えた なら、対称軸が 軸に変わります。向きが 度回るだけで、形は同じ。
面積と長さ
積分の範囲になりますが、カージオイドの囲む面積は 、周の長さは です[1]。
の は、最大の距離 の半分にあたります。半径 の円の面積の 倍という覚え方もできる。
カージオイド 、 の尖点はどこか。
- 原点
を代入すると 、 です。この点で と が同時に になります。
押さえるところ
見た目が派手なぶん身構えますが、やることは増減表と対称性です。因数分解さえできれば、手順はほかの曲線と変わりません。











k>1 だと、cosθ が −k1 を下回る角で r が負になります。負の距離は反対側の点を指すので、そこが輪になります。k=1 はカージオイドで、r=0 になる角がちょうど 1 つ。