固有多項式は pA(λ)=det(λI−A) で定義される n 次多項式である。展開には行列式の計算が必要になる。
問題1
次の行列の固有多項式を求めよ。
A=(1324)
det(λI−A)=det0=(λ−1)(λ−4)−6=λ2−5λ+4−6=λ2−5λ−2。
問題2
次の行列の固有多項式を求めよ。
B=(acbd)
det(λI−B)=(λ−a)(λ−d)−bc=λ2−(a+d)λ+(ad−bc)。
a+d=trB(トレース)、ad−bc=detB である。
問題3
次の行列の固有多項式を求めよ。
C=200120012
上三角行列なので、固有値は対角成分 λ=2(三重)。固有多項式は (λ−2)3。
展開すると λ3−6λ2+12λ−8。
pC(λ)=(λ−2)3=λ3−6λ2+12λ−8
問題4
次の行列の固有多項式を求めよ。
D=00610−11016
第1列で余因子展開する。
det(λI−D)=λdet0−0+(−6)det1
=λ(λ2−6λ+11)+(−6)(1)=λ3−6λ2+11λ−6
因数分解すると (λ−1)(λ−2)(λ−3)。
pD(λ)=λ3−6λ2+11λ−6=(λ−1)(λ−2)(λ−3)
問題5
次の行列の固有多項式を求め、固有値を求めよ。
E=111111111
rankE=1 なので λ=0 は二重の固有値。trE=3 だから、もう一つの固有値は λ=3。
pE(λ)=λ2(λ−3)=λ3−3λ2。
pE(λ)=λ3−3λ2=λ2(λ−3)、固有値は λ=0(二重), λ=3