直交射影は、ベクトルを部分空間に垂直に射影したものである。正規直交基底があれば計算は簡単になる。
問題1
ベクトル v=(3,4)T の、w=(1,0)T 方向への正射影を求めよ。
w 方向への正射影は projwv=∥w∥2⟨v,w⟩w=13⋅1+4⋅0(1,0)T=3(1,0)T。
問題2
ベクトル v=(1,2,3)T の、w=(1,1,1)T 方向への正射影を求めよ。
⟨v,w⟩=1+2+3=6、∥w∥2=3。
projwv=36(1,1,1)T=2(1,1,1)T=(2,2,2)T。
問題3
R3 で、v=(1,2,3)T の平面 W={(x,y,z)∣x+y+z=0} への正射影を求めよ。
W の法線ベクトルは n=(1,1,1)T。v の n 方向成分を引けば W への射影が得られる。
projnv=(2,2,2)T(問題2より)。
projWv=v−projnv=(1,2,3)T−(2,2,2)T=(−1,0,1)T。
問題4
W=span{(1,0,1)T,(0,1,1)T} への v=(1,1,0)T の正射影を求めよ。
まず W の正規直交基底を求める。u1=(1,0,1)T、∥u1∥=2、e1=(1,0,1)T/2。
u2=(0,1,1)T−⟨(0,1,1),e1⟩e1=(0,1,1)T−21⋅21(1,0,1)T=(−1/2,1,1/2)T。
projWv=⟨v,e1⟩e1+⟨v,e2⟩e2。
⟨v,e1⟩=21。計算を進めると projWv=(1/3,2/3,1/3)T。
問題5
射影行列 P を求めよ。W=span{(1,1)T} への射影である。
u=(1,1)T への射影行列は P=uTuuuT=2101=212。
射影行列は P2=P(べき等性)と PT=P(対称性)を満たす。