y=xy = \lceil x \rceil

天井関数 y=xy = \lceil x \rceil のグラフ

y=xy = \lceil x \rceil天井関数(ceiling function)と呼ばれ、xx 以上の最小の整数を返します。記号  \lceil\ \rceil は天井を思わせる形で、床関数 x\lfloor x \rfloorxx 以下の最大の整数)と対になる関数です。

具体的な値を見ると、次のようになります。

  • 2=2\lceil 2 \rceil = 2
  • 2.1=3\lceil 2.1 \rceil = 3
  • 2.9=3\lceil 2.9 \rceil = 3
  • 1.2=1\lceil -1.2 \rceil = -1

整数はそのまま、整数でない値は「一つ上の整数」へ切り上げられます。負の数では 00 に近づく向き(数直線の右向き)に丸められる点に注意してください。

定義域と値域:定義域はすべての実数で、値域は整数全体です。グラフは高さが整数の水平な線分が並ぶ階段状になります。各段は幅 11 で、区間 (n1, n](n-1,\ n] の上で値がちょうど nn になります。つまり各段は右端(整数点)を含み(塗りつぶした点)、左端を含みません(白丸)。

不連続点とジャンプ:関数はすべての整数で不連続です。整数 nn では左からの極限が nn、関数値も nn なので左からは連続ですが、nn を少しでも超えると値が n+1n+1 に跳ね上がります。ジャンプの幅はつねに +1+1 で、天井関数は左連続な関数です(床関数が右連続なのと対照的です)。

他の関数との関係:天井関数と床関数は、符号を反転させて入れ替える関係があり、次が成り立ちます。

x=x\lceil x \rceil = -\lfloor -x \rfloor

また xx が整数でなければ x=x+1\lceil x \rceil = \lfloor x \rfloor + 1xx が整数なら両者は等しくなります。この関係を使えば、床関数さえ計算できれば天井関数も求められます。

応用:切り上げは日常や計算機で広く使われます。nn 個のものを 11kk 個ずつ詰めるのに必要な箱の数は n/k\lceil n/k \rceil で求められます。たとえば 1717 個の商品を 1155 個ずつ詰めるなら 17/5=4\lceil 17/5 \rceil = 4 箱が必要です。同じように、必要なページ数やバスの台数、確保するメモリのブロック数なども切り上げで計算します。