は天井関数(ceiling function)と呼ばれ、 以上の最小の整数を返します。記号 は天井を思わせる形で、床関数 ( 以下の最大の整数)と対になる関数です。
具体的な値を見ると、次のようになります。
整数はそのまま、整数でない値は「一つ上の整数」へ切り上げられます。負の数では に近づく向き(数直線の右向き)に丸められる点に注意してください。
定義域と値域:定義域はすべての実数で、値域は整数全体です。グラフは高さが整数の水平な線分が並ぶ階段状になります。各段は幅 で、区間 の上で値がちょうど になります。つまり各段は右端(整数点)を含み(塗りつぶした点)、左端を含みません(白丸)。
不連続点とジャンプ:関数はすべての整数で不連続です。整数 では左からの極限が 、関数値も なので左からは連続ですが、 を少しでも超えると値が に跳ね上がります。ジャンプの幅はつねに で、天井関数は左連続な関数です(床関数が右連続なのと対照的です)。
他の関数との関係:天井関数と床関数は、符号を反転させて入れ替える関係があり、次が成り立ちます。
また が整数でなければ 、 が整数なら両者は等しくなります。この関係を使えば、床関数さえ計算できれば天井関数も求められます。
応用:切り上げは日常や計算機で広く使われます。 個のものを 箱 個ずつ詰めるのに必要な箱の数は で求められます。たとえば 個の商品を 箱 個ずつ詰めるなら 箱が必要です。同じように、必要なページ数やバスの台数、確保するメモリのブロック数なども切り上げで計算します。