y=1xy = \dfrac{1}{x}

分数関数 y=1/xy = 1/x のグラフ

y=1xy = \dfrac{1}{x} は反比例を表す分数関数です。両辺に xx を掛けると xy=1xy = 1 となり、グラフは xx 軸と yy 軸を漸近線とする双曲線になります。

定義域と値域

x=0x = 0 では分母が 00 になるため定義されません。定義域は x0x \neq 0、値域は y0y \neq 0 で、どちらも 00 を除くすべての実数です。1x=0\dfrac{1}{x} = 0 となる xx はないので、グラフが xx 軸に触れることはありません。

  • 定義域は x0x \neq 0
  • 値域は y0y \neq 0
  • 極大・極小はなし
  • 垂直漸近線は x=0x = 0、水平漸近線は y=0y = 0

対称性

f(x)=f(x)f(-x) = -f(x) より原点に関して点対称な奇関数で、グラフは第 11 象限と第 33 象限に分かれます。さらに直線 y=xy = xy=xy = -x に関しても線対称です。y=xy = x が双曲線の対称軸で、その上にある (1,1)(1, 1)(1,1)(-1, -1) が双曲線の頂点にあたります。

漸近線と極限

近づけ方極限漸近線
x±x \to \pm\inftyy0y \to 0xx 軸(y=0y = 0
x0+x \to 0^{+}y+y \to +\inftyyy 軸(x=0x = 0
x0x \to 0^{-}yy \to -\inftyyy 軸(x=0x = 0

原点をはさんで値が -\infty から ++\infty へ跳ぶため、グラフは 22 つの曲線に分かれます。

増減

導関数は次のようになります。

y=1x2y' = -\frac{1}{x^2}

x0x \neq 0 ではつねに負なので、x<0x < 0 の区間でも x>0x > 0 の区間でも単調に減少します。ただし実数全体で減少するとはいえません。たとえば x=1x = -1y=1y = -1x=1x = 1y=1y = 1 と、区間をまたぐと値は増えています。減少といえるのは、あくまで一方の曲線の内側だけです。

特徴的な点

(1,1)(1, 1)(1,1)(-1, -1)(2,12)\left( 2, \dfrac{1}{2} \right)(12,2)\left( \dfrac{1}{2}, 2 \right) を通ります。曲線上の点はつねに xy=1xy = 1 を満たすので、点から 22 つの軸に垂線を下ろしてできる長方形の面積は、どこでも 11 で一定です。

逆関数

1x\dfrac{1}{x} の逆関数は 1x\dfrac{1}{x} 自身です。y=1xy = \dfrac{1}{x}xx について解くと x=1yx = \dfrac{1}{y} となり、22 回続けて適用すると元の値に戻ります。このような関数を対合といいます。

積分すると対数が現れる

不定積分は次のようになります。

dxx=lnx+C\int \frac{dx}{x} = \ln|x| + C

べき関数 xnx^n の積分は xn+1n+1\dfrac{x^{n+1}}{n+1} ですが、n=1n = -1 のときだけ分母が 00 になって使えません。その穴を埋めるのが自然対数です。分母を x2x^2 にした 1x2\dfrac{1}{x^2} は偶関数で値がつねに正になり、性質がはっきり変わります。

応用

反比例は積が一定という関係を表します。

  • 一定温度の気体で圧力と体積が反比例するボイルの法則
  • 決まった道のりを進むときの速さと所要時間
  • 電圧が一定のときの抵抗と電流
  • 同じ仕事を人数で分けるときの一人あたりの量