円と直線の交点

半径 55、中心が原点の円 x2+y2=25x^2 + y^2 = 25 に、直線が何回交わるかを考えます。交わり方は、2 点で交わる・1 点で接する・交わらない、の 3 通りがあります。

見分ける方法は 2 つあります。1 つは、直線の式を円の式に代入して、出てくる方程式の実数解の個数を数える方法です。もう 1 つは、中心から直線までの距離半径をくらべる方法です。距離が半径より小さければ 2 点で交わり、ちょうど等しければ接し、大きければ交わりません。

グラフには横の直線を 3 本引いています。まず y=3y = 3 を円の式に入れると x2+32=25x^2 + 3^2 = 25、つまり x2=16x^2 = 16 となり、x=4,4x = 4, -4 の 2 つが出ます。だから交点は (4,3)(4, 3)(4,3)(-4, 3) の 2 点です。中心 (0,0)(0, 0) から直線 y=3y = 3 までの距離は 33 で、半径 55 より小さいので、直線は円をつらぬきます。

次に y=5y = 5 では x2+52=25x^2 + 5^2 = 25、つまり x2=0x^2 = 0 となり、答えは x=0x = 0 の 1 つだけです。2 つの交点がちょうど 1 点に重なった状態で、これを「直線が円に接する」といい、その点 (0,5)(0, 5) が接点です。中心からの距離は 55 で、半径とちょうど等しくなっています。

最後に y=7y = 7 では x2+72=25x^2 + 7^2 = 25、つまり x2=24x^2 = -24 となり、2 乗して負になる実数はないので、実数解がありません。だから交点もありません。中心からの距離は 77 で、半径 55 より大きく、直線は円から離れています。

横の直線を下から上へ動かすと、この 3 つのようすが順に現れます。円の中を通っているうちは 2 点で交わり、上へ動かすと 2 つの交点がだんだん近づき、円の縁でちょうど 1 点に重なった瞬間が「接する」状態、さらに動かすと円から離れて交わらなくなります。中心から直線までの距離がだんだん大きくなり、半径 55 をこえると交点が消える、と見ることもできます。

まとめると、中心から直線までの距離を dd、半径を rr とすると、d<rd < r なら 2 点で交わり、d=rd = r なら接し、d>rd > r なら交わりません。代入して求めた「実数解の個数」も、この 3 つにそのまま対応します。グラフ上の大きな点が、交点と接点の位置です。