指数関数の増加と減衰

y=2xy = 2^xy=2xy = 2^{-x} のグラフを比べます。2x=(12)x2^{-x} = \left( \dfrac{1}{2} \right)^x なので、前者は右に行くほど増える増加のグラフ、後者は右に行くほど減る減衰のグラフです。

yy 軸に関して対称

22 つは yy 軸に関して対称で、xxx-x に置きかえると入れかわります。どちらも x=0x = 0y=1y = 1 を通り、(0,1)(0, 1) で交わります。

xx2x2^x2x2^{-x}
2-20.250.2544
1-10.50.522
001111
11220.50.5
22440.250.25

互いに逆数

同じ xx での値を掛けると 2x2x=20=12^x \cdot 2^{-x} = 2^0 = 1 で、つねに 11 です。つまり 22 つの関数は互いに逆数の関係にあります。一方が 22 倍になれば、他方は半分になるわけです。

一定の時間ごとに一定の倍率

指数の本質は、一定の時間ごとに一定の倍率になることです。増加のグラフでは xx11 増えるごとに値が 22 倍になり、減衰のグラフでは 11 増えるごとに半分になります。この 22 倍になるまでの時間(倍加時間)や、半分になるまでの時間(半減期)が、どこから測っても同じ長さになるのが指数関数の特徴です。値が大きかろうと小さかろうと、倍率は変わりません。

底を逆数にすることと符号を変えること

y=2xy = 2^{-x} は、y=2xy = 2^xyy 軸で折り返したものであると同時に、底を逆数にした y=(12)xy = \left( \dfrac{1}{2} \right)^x でもあります。底を逆数にすることと xx の符号を変えることが同じ操作だ、というのが指数法則 ax=(1a)xa^{-x} = \left( \dfrac{1}{a} \right)^x の意味で、それがグラフの上では yy 軸での折り返しとして見えているわけです。

共通の性質

どちらも値域は y>0y > 0 で、xx 軸を漸近線にもちます。増加のグラフは左へ行くほど 00 に近づき、減衰のグラフは右へ行くほど 00 に近づきますが、決して 00 には届きません。

応用

増加細菌の増殖、複利で増える資産、感染の初期の広がり
減衰放射性物質の崩壊、コンデンサの放電、薬が体内から抜ける速さ、熱いものが冷めるようす

大きな点はその交点 (0,1)(0, 1) と、対称な位置にある (1,2)(1, 2)(1,2)(-1, 2) です。