反比例と直線の交点

反比例のグラフ y=1xy = \dfrac{1}{x} と直線 y=xy = x の交点を求めます。

交点を求める

交点では 22 つの yy が等しいので 1x=x\dfrac{1}{x} = x です。両辺に xx を掛けると、次の方程式になります。

x2=1x^2 = 1

x=1,1x = 1, -1 となり、それぞれ y=xy = x に戻すと y=1,1y = 1, -1 なので、交点は (1,1)(1, 1)(1,1)(-1, -1)22 点です。

分母をはらうときの注意

分母のある方程式を解くときは、両辺に掛けた式が 00 にならないかを確かめる必要があります。ここで掛けたのは xx ですが、x=0x = 0 はもともと y=1xy = \dfrac{1}{x} の定義域から外れています。除外されている値を掛けたので、解を失うことも、偽の解が増えることもありません。

対称性から見る

y=1xy = \dfrac{1}{x} は原点に関して点対称な奇関数、y=xy = x も原点対称なので、交点も原点について対称な (1,1)(1, 1)(1,1)(-1, -1) の対になります。この 22 点は、双曲線 xy=1xy = 1頂点にあたる点でもあります。22 つの曲線がいちばん近づく場所であり、直線 y=xy = x はこの双曲線の対称軸です。

同じ計算を y=xy = -x でやると、1x=x\dfrac{1}{x} = -x から x2=1x^2 = -1 となり、実数解はありません。y=xy = -x は双曲線のもう 11 本の対称軸ですが、こちらは曲線と交わらないのです。1x\dfrac{1}{x} が第 11・第 33 象限にあり、y=xy = -x が第 22・第 44 象限を通ることを考えれば当然です。

直線を動かす

直線を y=x+ky = x + k のように上下へずらすと、交点の位置が変わります。1x=x+k\dfrac{1}{x} = x + k すなわち x2+kx1=0x^2 + kx - 1 = 0 の判別式は k2+4k^2 + 4 でつねに正なので、kk が何であっても 22 点で交わります。傾き 11 の直線は、どこへずらしても必ず双曲線を 22 回貫くわけです。

接する場合

いっぽう傾きが負の直線なら、接することもあります。y=x+2y = -x + 2 とすると、次のようになります。

x22x+1=(x1)2=0x^2 - 2x + 1 = (x - 1)^2 = 0

重解 x=1x = 1 となり、この直線は点 (1,1)(1, 1) で双曲線に接します。y=1xy = \dfrac{1}{x} の導関数は y=1x2y' = -\dfrac{1}{x^2} なので x=1x = 1 での接線の傾きは 1-1 で、確かにこの直線の傾きと一致しています。

直線整理した方程式判別式共有点
y=xy = xx21=0x^2 - 1 = 04422
y=x+ky = x + kx2+kx1=0x^2 + kx - 1 = 0k2+4k^2 + 4つねに 22
y=x+2y = -x + 2x22x+1=0x^2 - 2x + 1 = 00011 点(接する)

分数関数と直線の交点も、二次方程式と判別式に落として考えられるわけです。グラフの大きな点が、交点 (1,1)(1, 1)(1,1)(-1, -1) です。