円の接線

円の接線とは、円にちょうど 11 点で接する直線です。ここでは中心が原点 O(0,0)O(0, 0)、半径 55 の円 x2+y2=25x^2 + y^2 = 25 の、円上の点 (4,3)(4, 3) における接線を求めます。まず 42+32=254^2 + 3^2 = 25 なので、(4,3)(4, 3) は確かに円の上の点です。

半径と垂直に交わる

接線の向きを決めるのは、接点と中心を結ぶ半径です。円の接線は、その接点における半径と垂直に交わります。半径 O(0,0)(4,3)O(0, 0) \to (4, 3) の傾きは 34\dfrac{3}{4} なので、接線の傾きはそれと垂直な 43-\dfrac{4}{3} です。接点 (4,3)(4, 3) を通る直線を作ります。

y3=43(x4)y - 3 = -\frac{4}{3}(x - 4)

整理して 4x+3y=254x + 3y = 25 です。

接線の公式

一般に、原点を中心とする半径 rr の円 x2+y2=r2x^2 + y^2 = r^2 上の点 (x1,y1)(x_1, y_1) における接線は、次の式で書けます。

x1x+y1y=r2x_1 x + y_1 y = r^2

この式に (x1,y1)=(4,3)(x_1, y_1) = (4, 3)r2=25r^2 = 25 を入れると 4x+3y=254x + 3y = 25 となり、上の結果と一致します。中心が (a,b)(a, b) の円なら、接線は (x1a)(xa)+(y1b)(yb)=r2(x_1 - a)(x - a) + (y_1 - b)(y - b) = r^2 です。

33 つの見方

接することは、どの見方からでも確かめられます。

見方接する条件この例
共有点ただ 11(4,3)(4, 3) のみ
連立した方程式判別式が 00(重解)(x4)2=0(x - 4)^2 = 0
中心からの距離半径に等しい255=5\dfrac{25}{5} = 5

接線 y=254x3y = \dfrac{25 - 4x}{3} を円の式に代入して整理すると x28x+16=0x^2 - 8x + 16 = 0、すなわち (x4)2=0(x - 4)^2 = 0 となり、解は x=4x = 4 ただ 11 つです。直線 4x+3y25=04x + 3y - 25 = 0 と中心 (0,0)(0, 0) の距離は 2542+32=5\dfrac{|-25|}{\sqrt{4^2 + 3^2}} = 5 で、半径にぴったり等しくなります。

円の外の点から引く接線

引ける接線の本数は、点の位置で決まります。

点の位置引ける接線
円の外22
円周上11
円の内部なし

放物線の外側の点から接線が 22 本引けたのと、同じ状況です。

グラフの大きな点は中心 O(0,0)O(0, 0) と接点 (4,3)(4, 3) で、半径と接線が直角に交わっているのが見えます。