三角関数の振幅と周期

y=2sin2xy = 2\sin 2x のグラフを、基本の y=sinxy = \sin x と比べます。一般に y=asinbxy = a\sin bxb>0b > 0)は振幅が a|a|、周期が 2πb\dfrac{2\pi}{b} です。

振幅と周期

この例では a=2a = 2b=2b = 2 なので、振幅は 22、周期は 2π2=π\dfrac{2\pi}{2} = \pi です。

項目y=sinxy = \sin xy=2sin2xy = 2\sin 2x
振幅1122
周期2π2\piπ\pi
値域1y1-1 \leq y \leq 12y2-2 \leq y \leq 2
零点の間隔π\piπ2\dfrac{\pi}{2}
最初の最大点(π2,1)\left(\dfrac{\pi}{2}, 1\right)(π4,2)\left(\dfrac{\pi}{4}, 2\right)

縦に 22 倍、横に 12\dfrac{1}{2} に縮んでいます。

aa の役割

aa の役割は簡単です。sin\sin の値は 1-1 から 11 の間を動くので、それを aa 倍すれば a-|a| から a|a| の間を動きます。グラフが縦に aa 倍に引き伸ばされる、というだけのことです。

bb の役割

bb の役割は少し考える必要があります。sin\sin は中身が 2π2\pi 増えると 11 周します。中身は bxbx ですから、11 周するのに必要な xx の増分を TT とすると次のようになります。

bT=2πT=2πb\begin{align*} bT &= 2\pi \\ T &= \frac{2\pi}{b} \end{align*}

bb が大きいほど中身が速く増えるので、波は横に詰まって周期が短くなります。b=2b = 2 なら、もとの半分の xx11 周するわけです。

零点と最大点

零点や最大点も、同じ割合で詰まります。y=sinxy = \sin x の零点は π\pi ごとですが、y=2sin2xy = 2\sin 2x では π2\dfrac{\pi}{2} ごとです。最大になるのは中身が π2\dfrac{\pi}{2} のときなので、2x=π22x = \dfrac{\pi}{2} から x=π4x = \dfrac{\pi}{4}、そこで値は 22 です。

より一般の形

y=asin(bx+c)+dy = a\sin(bx + c) + d
  • aa は振幅(縦の伸縮)
  • bb は周期を決める(横の伸縮)
  • cc は横方向のずれ(位相)
  • dd は上下の平行移動

応用

音の波でいえば、aa は音の大きさ、bb は音の高さ(振動数は b2π\dfrac{b}{2\pi})にあたり、交流電流では aa が電圧の大きさ、bb が周波数を決めます。波を扱うときに最初に見るのが、この振幅と周期です。

大きな点は 2sin2x2\sin 2x の最大点 (π4,2)\left(\dfrac{\pi}{4}, 2\right)sinx\sin x の最大点 (π2,1)\left(\dfrac{\pi}{2}, 1\right) です。