平行な直線と垂直な直線

22 直線の傾きをくらべると、平行か垂直かが分かります。どちらも傾きだけで決まる関係で、切片は関係しません。

平行な直線

傾きが等しい 22 直線は平行で、交わりません。たとえば y=2x1y = 2x - 1y=2x+3y = 2x + 3 はどちらも傾きが 22 で、xx が増えると同じ割合で上がるので、上下にずれたまま永遠に交わりません。実際、2x1=2x+32x - 1 = 2x + 3 とおくと 1=3-1 = 3 となり、成り立つ xx がなく解なしです。

垂直な直線

傾きの積が 1-1 になる 22 直線は垂直に交わります。傾き 22 の直線に垂直な直線の傾きを mm とすると、2m=12m = -1 より m=12m = -\dfrac{1}{2} です。傾き 12-\dfrac{1}{2} で点 (1,1)(1, 1) を通る直線は y=3x2y = \dfrac{3 - x}{2} で、これは y=2x1y = 2x - 1 と点 (1,1)(1, 1) で直角に交わります。

なぜ積が 1-1 になるのか

傾き mm の直線は、右へ 11 進むと mm だけ上がるので、(1,m)(1, m) という向きをもちます。同じように傾き mm' の直線の向きは (1,m)(1, m') です。22 つの向きが垂直であることは、内積が 00 になることと同じです。

11+mm=01 \cdot 1 + m m' = 0

整理すると mm=1m m' = -1 が得られます。傾きの積が 1-1 という条件は、向きベクトルの内積が 00 という条件を書き直したものです。

一般形での判定

傾きでは判定できない組み合わせが 11 つあります。水平な直線 y=cy = c と縦の直線 x=cx = c は明らかに直角に交わりますが、x=cx = c には傾きがないため積を計算できません。一般形 ax+by+c=0ax + by + c = 0 で考えると、この例外もふくめて統一的に判定できます。

22 直線の関係条件
平行a1b2a2b1=0a_1 b_2 - a_2 b_1 = 0
垂直a1a2+b1b2=0a_1 a_2 + b_1 b_2 = 0

(a,b)(a, b) は直線に垂直なベクトル(法線ベクトル)です。法線どうしが平行なら直線も平行、法線どうしが垂直なら直線も垂直、と読めます。y=cy = c0x+1yc=00 \cdot x + 1 \cdot y - c = 0x=cx = c1x+0yc=01 \cdot x + 0 \cdot y - c = 0 なので、a1a2+b1b2=01+10=0a_1 a_2 + b_1 b_2 = 0 \cdot 1 + 1 \cdot 0 = 0 となり、確かに垂直と判定されます。

平行な直線のあいだの距離

平行な 22 直線の間隔も測れます。y=2x1y = 2x - 1 上の点 (0,1)(0, -1) から、直線 2xy+3=02x - y + 3 = 0 までの距離を点と直線の距離の公式で求めます。

20(1)+322+(1)2=45\frac{|2 \cdot 0 - (-1) + 3|}{\sqrt{2^2 + (-1)^2}} = \frac{4}{\sqrt{5}}

平行なのでこの値はどこで測っても同じで、それが 22 直線のへだたりです。

まとめ

  • 傾きが等しければ平行、傾きの積が 1-1 なら垂直
  • 縦の直線がからむときは、一般形の a1b2a2b1a_1 b_2 - a_2 b_1a1a2+b1b2a_1 a_2 + b_1 b_2 で判定する
  • 垂直の関係は、垂線を下ろす問題、線分の垂直二等分線、円の接線などで使われる

グラフでは、傾き 22 の平行な 22 本と、それらに垂直な 11 本が引いてあり、大きな点が垂直に交わる点 (1,1)(1, 1) です。