二次不等式
二次不等式は、二次関数のグラフが x 軸より上か下かで解けます。x2−x−6>0 を解きます。
境目を求める
まず等号のとき、x2−x−6=0 を解くと (x−3)(x+2)=0 より x=3,−2 です。これは放物線 y=x2−x−6 が x 軸と交わる点で、数直線を 3 つの範囲に区切ります。
グラフで読む
x2−x−6>0 は y が正、つまりグラフが x 軸より上にある範囲です。この放物線は下に凸なので、2 つの交点の外側で上に、内側で下にきます。
| 不等式 | 解 |
|---|
| x2−x−6>0 | x<−2 または x>3 |
| x2−x−6≥0 | x≤−2 または x≥3 |
| x2−x−6<0 | −2<x<3 |
| x2−x−6≤0 | −2≤x≤3 |
等号がつくかどうかで、境目の 2 点を入れるか外すかだけが変わります。
因数の符号で読む
グラフを使わず、因数の符号だけで考えることもできます。(x−3)(x+2)>0 となるのは、2 つの因数が同符号のときです。ともに正なら x>3、ともに負なら x<−2 となります。逆に積が負になるのは符号が食い違うときで、そのとき −2<x<3 です。グラフで見ても因数で見ても、同じ答えにたどりつきます。
係数が負のとき
x2 の係数が負のときは注意が必要です。上に凸の放物線では上下が入れかわるので、−x2+x+6>0 のような式は、両辺に −1 を掛けて x2−x−6<0 と直してから解くのが安全です。このとき不等号の向きが反転することを忘れないでください。
判別式が 0 以下のとき
判別式が 0 以下のときは、交点がないぶん答えが極端になります。
| 条件 | >0 の解 | <0 の解 |
|---|
| D=0 | x=p | なし |
| D<0 | すべての実数 | なし |
いずれも下に凸の場合です。D=0 では (x−p)2 の形になり、x=p の 1 点だけが等号を満たします。D<0 では放物線全体が x 軸より上にあるので、正であることがつねに成り立ちます。
応用
真上に投げ上げた物体の高さが h=−5t2+20t(h はメートル、t は秒)と表されるとき、高さが 15 メートル以上になる時間帯は次の不等式で求まります。
−5t2+20t≥15 両辺を −5 で割って不等号を反転させると t2−4t+3≤0、因数分解して (t−1)(t−3)≤0 となり、答えは 1≤t≤3 です。投げ上げてから 1 秒後から 3 秒後までのあいだ、物体は 15 メートル以上の高さにあります。
下に凸の二次不等式は、>0 なら 2 解の外側、<0 なら 2 解の内側と覚えられます。グラフの大きな点が境目の (3,0) と (−2,0) で、その外側で放物線が x 軸より上にあります。