内分点と外分点

線分を決まった比に分ける点を求めます。A(1,1)A(1, 1)B(7,4)B(7, 4) を結ぶ線分を考えます。

内分点

内分点は線分の内側で比に分ける点です。AP:PB=2:1AP : PB = 2 : 1 となる内分点 PP は、AABB の座標を 1:21 : 2 の重みで混ぜて求めます(近いほうに大きい重み)。

P=(11+272+1,11+242+1)=(5,3)P = \left( \frac{1 \cdot 1 + 2 \cdot 7}{2 + 1}, \frac{1 \cdot 1 + 2 \cdot 4}{2 + 1} \right) = (5, 3)

一般に A(x1,y1)A(x_1, y_1)B(x2,y2)B(x_2, y_2)m:nm : n に内分する点は次の式で求まります。

(nx1+mx2m+n,ny1+my2m+n)\left( \frac{n x_1 + m x_2}{m + n}, \frac{n y_1 + m y_2}{m + n} \right)

重みが逆に見える理由

重みが逆に見えるかもしれませんが、AA から BB へ進む道のりで考えると納得できます。AP:PB=2:1AP : PB = 2 : 1 とは、AA から全体の 23\dfrac{2}{3} だけ進んだ位置ということです。

x=1+23(71)=5y=1+23(41)=3\begin{align*} x &= 1 + \frac{2}{3}(7 - 1) = 5 \\ y &= 1 + \frac{2}{3}(4 - 1) = 3 \end{align*}

同じ (5,3)(5, 3) が得られます。BB に近い点ほど BB の座標が強く効くので、BB 側の重みが大きくなるわけです。

比と座標の対応

比を変えると内分点がどう動くかを並べると、次のようになります。

AP:PBAP : PBAA からの割合内分点
1:31 : 314\dfrac{1}{4}(52,74)\left( \dfrac{5}{2}, \dfrac{7}{4} \right)
1:11 : 112\dfrac{1}{2}(4,52)\left( 4, \dfrac{5}{2} \right)
2:12 : 123\dfrac{2}{3}(5,3)(5, 3)
3:13 : 134\dfrac{3}{4}(112,134)\left( \dfrac{11}{2}, \dfrac{13}{4} \right)

1:11 : 1 の内分点が中点で、座標は xx どうし、yy どうしの単純な平均になります。

外分点

外分点は線分の外側で比に分ける点です。m:nm : n の外分は、内分の式の nnn-n に変えて求められます。

(nx1+mx2mn,ny1+my2mn)\left( \frac{-n x_1 + m x_2}{m - n}, \frac{-n y_1 + m y_2}{m - n} \right)

2:12 : 1 に外分する点は (13,7)(13, 7) で、BB をこえた外側にあります。比が 11 より大きいか小さいかで、BB の側に出るか AA の側に出るかが決まります。m=nm = n のときだけは分母が 00 になり、外分点は存在しません。1:11 : 1 に外分する点は、線分のどこまでも先にある無限の彼方だからです。

重心

内分の考え方は、三角形の重心にもつながります。三角形の重心 GG は各中線を頂点の側から 2:12 : 1 に内分する点で、座標は 33 頂点の平均になります。

G=(x1+x2+x33,y1+y2+y33)G = \left( \frac{x_1 + x_2 + x_3}{3}, \frac{y_1 + y_2 + y_3}{3} \right)

応用

  • 22 点のあいだの値を見積もる線形補間
  • 図形を決まった割合で縮めたり伸ばしたりする変換
  • 三角形の重心や、中線が 11 点で交わる性質

グラフの直線は AABB を通る直線で、大きな点は A(1,1)A(1, 1)B(7,4)B(7, 4) と、2:12 : 1 の内分点 (5,3)(5, 3) です。