分数関数のグラフ

分数関数 y=1x1+2y = \dfrac{1}{x - 1} + 2 のグラフを考えます。これは反比例 y=1xy = \dfrac{1}{x}xx 方向に 11yy 方向に 22 平行移動したものです。xxx1x - 1 に置きかえ、全体に 22 を足した形になっています。

漸近線と対称の中心

y=1xy = \dfrac{1}{x} の漸近線 x=0x = 0y=0y = 0 も一緒に移り、x=1x = 1(縦)と y=2y = 2(横)が漸近線になります。22 本の漸近線の交点 (1,2)(1, 2) がグラフの対称の中心です。もとの反比例が原点に関して点対称だったので、平行移動したあとは、移った先の (1,2)(1, 2) が対称の中心になるわけです。

項目y=1xy = \dfrac{1}{x}y=1x1+2y = \dfrac{1}{x - 1} + 2
垂直漸近線x=0x = 0x=1x = 1
水平漸近線y=0y = 0y=2y = 2
対称の中心(0,0)(0, 0)(1,2)(1, 2)
定義域x0x \neq 0x1x \neq 1
値域y0y \neq 0y2y \neq 2

定義域と値域

x=1x = 1 では分母が 00 になるので定義域は x1x \neq 11x1\dfrac{1}{x - 1}00 にならないので値域は y2y \neq 2 です。漸近線の値がちょうど、とれない値になっています。

増減

導関数は次のようになります。

y=1(x1)2y' = -\frac{1}{(x - 1)^2}

定義域のどこでも負なので、x<1x < 1 の区間でも x>1x > 1 の区間でも単調に減少します。ただし漸近線をまたいで比べることはできません。1x\dfrac{1}{x} のときと同じ注意です。

見た目の違う式から

この形は、見た目の違う式からも現れます。たとえば y=2x1x1y = \dfrac{2x - 1}{x - 1} の分子を分母で割ってみましょう。2x1=2(x1)+12x - 1 = 2(x - 1) + 1 なので、次のようになります。

2x1x1=2(x1)+1x1=2+1x1\frac{2x - 1}{x - 1} = \frac{2(x - 1) + 1}{x - 1} = 2 + \frac{1}{x - 1}

まさに同じ関数です。一次式どうしの分数関数 y=ax+bcx+dy = \dfrac{ax + b}{cx + d} は、この割り算によっていつでも、反比例を平行移動して縦に伸縮した形へ直せます。分数関数のグラフがどれも似た双曲線の形をしているのは、そのためです。

点対称の確認

対称の中心について点対称であることも、確かめておきましょう。

中心 22 からのずれ
x=1+tx = 1 + t2+1t2 + \dfrac{1}{t}+1t+\dfrac{1}{t}
x=1tx = 1 - t21t2 - \dfrac{1}{t}1t-\dfrac{1}{t}

ずれがちょうど符号だけ逆になっています。22 点は (1,2)(1, 2) をはさんで正反対の位置にあり、確かに点対称です。

グラフでは横の漸近線 y=2y = 2 を直線で示し、大きな点が対称の中心 (1,2)(1, 2) です。縦の漸近線 x=1x = 1 の近くでグラフは急激に立ち上がります。