二次関数 y=x2 のグラフ
y=x2 のグラフは、原点 (0,0) を頂点とする上に開いた放物線です。二次関数の一般形 y=ax2+bx+c で a=1、b=c=0 とした、最も基本的な形にあたります。
定義域と値域
定義域はすべての実数です。いっぽう実数を 2 乗すると負にはならないので、値域は y≥0 に限られます。
- 定義域はすべての実数
- 値域は y≥0
- 最小値は x=0 での 0
- 最大値はなし
対称性
(−x)2=x2 が成り立つので、y 軸に関して線対称な偶関数です。x と −x で同じ値をとり、対称の軸は直線 x=0(y 軸)です。
増減と頂点
導関数は次のようになります。
x<0 では負なので減少し、x>0 では正なので増加します。x=0 で増加に転じ、そこで最小値 0 をとります。この点 (0,0) が放物線の頂点です。二階導関数は y′′=2 でつねに正なので、グラフは全体が下に凸(上に開いた形)になります。
増え方
x が 0 から離れるほど急に大きくなります。x を 2 倍にすると y は 4 倍、3 倍にすると 9 倍になり、値は x の 2 乗に比例して増えます。
| x | y=x2 | 前の行からの増加 |
|---|
| 0 | 0 | — |
| 1 | 1 | 1 |
| 2 | 4 | 3 |
| 3 | 9 | 5 |
| 4 | 16 | 7 |
増加分が 1,3,5,7 と奇数で並ぶのは、(n+1)2−n2=2n+1 だからです。増え方そのものが 1 次式で増えていく、というのが 2 乗の特徴です。
特徴的な点
(±1,1)、(±2,4)、(±3,9) を通ります。頂点 (0,0) で x 軸に接し、そこが x 軸との唯一の共有点です。
逆関数
x≥0 の範囲に制限すると一対一の対応になり、その逆関数が y=x です。y=x2 と y=x のグラフは、直線 y=x に関して線対称になります。制限が要るのは、x2 が x と −x で同じ値をとり、そのままでは逆をたどれないからです。
偶数乗どうしの比較
偶数乗の代表でもあり、y=x4 と比べると大小が入れかわります。
| 範囲 | 大小 |
|---|
| ∣x∣<1 | x4<x2 |
| ∣x∣=1 | x4=x2 |
| ∣x∣>1 | x4>x2 |
2 つのグラフは x=0 と x=±1 で交わります。∣x∣<1 では 2 乗するたびに値が小さくなるので、次数が高いほど原点の近くが平らになります。
焦点と準線
放物線には、軸に平行な光をすべて 1 点に集める性質があります。y=x2 の焦点は (0,41)、準線は y=−41 です。放物線上のどの点をとっても、焦点までの距離と準線までの距離が等しくなります。
応用
- 重力だけがはたらくときの落下距離 y=21gt2
- 斜めに投げた物体の軌跡
- パラボラアンテナや反射望遠鏡の断面
- 最小二乗法で誤差の 2 乗を足し合わせる形