指数関数と対数関数の対称性
指数関数 y=ex と対数関数 y=lnx は逆関数の関係にあり、そのグラフは直線 y=x に関して対称になります。
逆関数とは
逆関数とは、x と y の役割を入れかえた関数です。y=ex は x を入れると ex を返す関数で、その逆に値から元の x を求めるのが y=lnx です。たとえば ex は x=0 で y=1 を通り、lnx は x=1 で y=0 を通ります。点 (0,1) と (1,0) のように、x 座標と y 座標を入れかえた点どうしが対応します。
作り方
逆関数は機械的に作れます。y=ex を x について解くと x=lny となり、ここで x と y の名前を入れかえれば y=lnx です。この解いて入れかえるという手順が逆関数の作り方で、名前を入れかえる操作がそのまま、グラフを y=x で折り返す操作にあたります。
なぜ y=x に関して対称か
一般に、点 (a,b) と点 (b,a) は直線 y=x に関して対称です。逆関数はもとの関数の (x,y) を入れかえたものなので、y=f(x) 上の点 (a,b) に対し、逆関数のグラフには必ず (b,a) があります。だから 2 つのグラフは y=x を鏡の面として折り返した形になります。
入れかわるもの
| 項目 | y=ex | y=lnx |
|---|
| 定義域 | すべての実数 | x>0 |
| 値域 | y>0 | すべての実数 |
| 漸近線 | x 軸 | y 軸 |
| 通る点 | (0,1) | (1,0) |
2 つを続けて使うと元に戻ります。ln(ex)=x、elnx=x が成り立つことは、往復すれば出発点にもどることを表しています。ex が x 軸を漸近線にもつことと、lnx が y 軸を漸近線にもつことも、対称性から見れば同じ事実です。
接線の傾き
接線の傾きも対応します。ex の点 (0,1) での接線の傾きは 1、lnx の点 (1,0) での接線の傾きも 1 です。鏡に映せば傾きは逆数になるので、1 の逆数はやはり 1、というわけです。
逆関数をもつ条件
逆関数をもつのは、一対一に対応する関数だけです。ex は単調に増加するのでその条件を満たします。この対称性は e にかぎらず、2x と log2x でも同じように成り立ちます。グラフの大きな点が、対称に対応する (0,1) と (1,0) です。