二次関数と直線の交点

放物線 y=x2y = x^2 と直線が交わる点とは、放物線の上と直線の上の両方に同時にのっている点のことです。その点では、放物線で計算した yy の値と、直線で計算した yy の値がぴったり同じになります。ですから交点をさがすときは、この 22 つの yy を等しいとおいて、11 つの方程式にまとめます。

交点を求める

直線 y=2x+3y = 2x + 3 との交点を求めます。yy どうしを等しいとおくと x2=2x+3x^2 = 2x + 3 となり、右辺を左へ移すと次の二次方程式になります。

x22x3=0x^2 - 2x - 3 = 0

(x3)(x+1)=0(x - 3)(x + 1) = 0 と因数分解できるので、x=3x = 3x=1x = -1 が答えです。それぞれを放物線に戻すと y=9y = 9y=1y = 1 となり、交点は (3,9)(3, 9)(1,1)(-1, 1)22 か所です。

交点の個数と判別式

大事なのは、方程式の解の個数が、そのまま交点の個数になるということです。全部解かなくても個数だけを教えてくれるのが判別式です。

D=b24acD = b^2 - 4ac

二次方程式 ax2+bx+c=0ax^2 + bx + c = 0 の解の公式で、ルートの中身にあたるのがこの DD で、その符号で解の個数が決まります。

判別式解の個数直線と放物線
D>0D > 02222 点で交わる
D=0D = 011 つ(重解)11 点で接する
D<0D < 0なし交わらない

直線を上下に動かす

同じ傾きのまま直線を上下に動かすと、この 33 つのようすが順番に現れます。放物線を深く横切っているうちは交点が 22 つ、直線を下げると 22 つの交点がだんだん近づき、ちょうど 11 点に重なった瞬間が接する状態、さらに下げると放物線から離れて交点がなくなります。

グラフには傾き 22 の直線を 33 本引いています。y=2x+ky = 2x + k との連立はどれも x22xk=0x^2 - 2x - k = 0 の形になり、判別式は D=4+4kD = 4 + 4k です。

直線方程式判別式共有点
y=2x+3y = 2x + 3x22x3=0x^2 - 2x - 3 = 01616(3,9)(3, 9)(1,1)(-1, 1)
y=2x1y = 2x - 1x22x+1=0x^2 - 2x + 1 = 000(1,1)(1, 1) で接する
y=2x3y = 2x - 3x22x+3=0x^2 - 2x + 3 = 08-8なし

接する境目

D=4+4k=0D = 4 + 4k = 0 から k=1k = -1 が求まります。傾き 22 の直線のうち、放物線に接するものはただ 11 本だけ、というわけです。k=1k = -1 を境に、上では 22 点で交わり、下では交わりません。傾きを mm に変えても同じで、x2mxk=0x^2 - mx - k = 0 の判別式 m2+4k=0m^2 + 4k = 0 から接する位置が決まります。

応用

  • 斜めに投げた物体の軌跡と、まっすぐな地面や視線が交わる位置
  • 二次の費用曲線と一次の収入直線が交わる損益分岐点
  • 方程式 x2=2x+3x^2 = 2x + 3 を、グラフの交点として読みかえる見方

グラフ上の大きな点が、交点と接点の位置です。