円と円の交点
2 つの円の交点は、両方の円の上に同時にのっている点です。ここでは中心が原点 (0,0) で半径 5 の円 x2+y2=25 と、中心が (8,0) で半径 5 の円 (x−8)2+y2=25 の交わり方を考えます。
引き算で 1 次式にする
交点では 2 つの式が同時に成り立ちます。そこで 2 つの式を辺ごとに引くと、x2 と y2 が消えて 1 次式が残ります。
(x2+y2)−((x−8)2+y2)16x−64x=25−25=0=4 これを x2+y2=25 に戻すと y2=9 となり y=3,−3。よって交点は (4,3) と (4,−3) の 2 点です。
共通弦
引き算で出てきた 1 次式 x=4 は、2 つの交点を通る直線(共通弦をふくむ直線)を表します。円どうしの交点を求めるときは、まず引き算で直線を作り、それを円の式に代入するのが定石です。2 次の項が消えて 1 次式になるので、円と直線の交点という、すでに解ける問題に持ち込めるからです。
この例では 2 つの半径が等しいので、交点は 2 つの中心の垂直二等分線の上にきます。実際、直線 x=4 は中心 (0,0) と (8,0) のちょうど真ん中を通る縦線です。共通弦の長さは (4,3) と (4,−3) のへだたりですから 6 です。2 つの交点はつねに中心を結ぶ直線に関して対称に並びます。
中心間の距離で決まる
交わり方は、2 つの円の中心間の距離 d と、2 つの半径 r1、r2 をくらべると分かります。
| 条件 | 位置関係 |
|---|
| ∣r1−r2∣<d<r1+r2 | 2 点で交わる |
| d=r1+r2 | 外接(1 点) |
| d=∣r1−r2∣ | 内接(1 点) |
| d>r1+r2 | 離れていて交わらない |
| d<∣r1−r2∣ | 一方が内側にあり交わらない |
この例では d=8、r1+r2=10、∣r1−r2∣=0 なので 0<8<10 となり、確かに 2 点で交わります。式を解く前に、中心間の距離と半径だけで交点の個数が分かるわけです。
三角形の成立条件として
この判定は、三角形の成立条件と同じことを言っています。2 つの中心と交点を結ぶと、辺の長さが d、r1、r2 の三角形ができます。三角形ができる条件は ∣r1−r2∣<d<r1+r2 で、これがそのまま 2 点で交わる条件です。等号のときは三角形がつぶれて 3 点が一直線に並び、そのとき 2 円は接します。
グラフ上の大きな点が、その 2 つの交点です。