円と円の交点

22 つの円の交点は、両方の円の上に同時にのっている点です。ここでは中心が原点 (0,0)(0, 0) で半径 55 の円 x2+y2=25x^2 + y^2 = 25 と、中心が (8,0)(8, 0) で半径 55 の円 (x8)2+y2=25(x - 8)^2 + y^2 = 25 の交わり方を考えます。

引き算で 11 次式にする

交点では 22 つの式が同時に成り立ちます。そこで 22 つの式を辺ごとに引くと、x2x^2y2y^2 が消えて 11 次式が残ります。

(x2+y2)((x8)2+y2)=252516x64=0x=4\begin{align*} (x^2 + y^2) - \left( (x - 8)^2 + y^2 \right) &= 25 - 25 \\ 16x - 64 &= 0 \\ x &= 4 \end{align*}

これを x2+y2=25x^2 + y^2 = 25 に戻すと y2=9y^2 = 9 となり y=3,3y = 3, -3。よって交点は (4,3)(4, 3)(4,3)(4, -3)22 点です。

共通弦

引き算で出てきた 11 次式 x=4x = 4 は、22 つの交点を通る直線(共通弦をふくむ直線)を表します。円どうしの交点を求めるときは、まず引き算で直線を作り、それを円の式に代入するのが定石です。22 次の項が消えて 11 次式になるので、円と直線の交点という、すでに解ける問題に持ち込めるからです。

この例では 22 つの半径が等しいので、交点は 22 つの中心の垂直二等分線の上にきます。実際、直線 x=4x = 4 は中心 (0,0)(0, 0)(8,0)(8, 0) のちょうど真ん中を通る縦線です。共通弦の長さは (4,3)(4, 3)(4,3)(4, -3) のへだたりですから 66 です。22 つの交点はつねに中心を結ぶ直線に関して対称に並びます。

中心間の距離で決まる

交わり方は、22 つの円の中心間の距離 dd と、22 つの半径 r1r_1r2r_2 をくらべると分かります。

条件位置関係
r1r2<d<r1+r2|r_1 - r_2| < d < r_1 + r_222 点で交わる
d=r1+r2d = r_1 + r_2外接(11 点)
d=r1r2d = |r_1 - r_2|内接(11 点)
d>r1+r2d > r_1 + r_2離れていて交わらない
d<r1r2d < |r_1 - r_2|一方が内側にあり交わらない

この例では d=8d = 8r1+r2=10r_1 + r_2 = 10r1r2=0|r_1 - r_2| = 0 なので 0<8<100 < 8 < 10 となり、確かに 22 点で交わります。式を解く前に、中心間の距離と半径だけで交点の個数が分かるわけです。

三角形の成立条件として

この判定は、三角形の成立条件と同じことを言っています。22 つの中心と交点を結ぶと、辺の長さが ddr1r_1r2r_2 の三角形ができます。三角形ができる条件は r1r2<d<r1+r2|r_1 - r_2| < d < r_1 + r_2 で、これがそのまま 22 点で交わる条件です。等号のときは三角形がつぶれて 33 点が一直線に並び、そのとき 22 円は接します。

グラフ上の大きな点が、その 22 つの交点です。