は を 回掛け合わせた五次の単項式です。定義域はすべての実数で、値域もすべての実数です。どんな実数 に対しても はただ一つの実数を返し、大きい正の では非常に大きな正の値に、絶対値の大きい負の では絶対値の大きな負の値になります。
奇数乗なので が成り立ち、原点に関して点対称な奇関数です。たとえば で 、 で というように、符号だけが反転します。グラフは第 象限と第 象限に広がります。
導関数は で、 を除いて常に正、 でも 以上なので、全区間で単調に増加します。同じ奇関数の や と同じく、右上がりの曲線です。
原点では となり、接線は 軸()に一致します。二次導関数 は の前後で符号を変えるため、原点は変曲点です。そのため原点付近ではグラフが非常に平らになり、いったん寝てから再び立ち上がります。 よりもさらに平らです。
また は実数全体から実数全体への一対一の対応(全単射)であるため逆関数をもち、その逆関数は 乗根 です。原点で接線が水平になっても増加が止まるわけではないので、極大や極小のような山や谷は一つもありません。遠方では は非常に急で、たとえば で 、 で と一気に大きくなります。
では は よりも急激に増減し、 では にいっそう近づきます。同じ での値を比べると次のようになります。
べき関数 の仲間で、奇数 の代表例です。すべての奇数乗は 、、 の 点を通ります。五次以上の一般の多項式は解の公式(べき根による表示)をもたないことが知られており(アーベル・ルフィニの定理)、 はその出発点となる最も基本的な形です。テイラー展開の高次の項や、急激に変化する現象のモデルにも現れます。