二点間の距離
座標平面上の 2 点間の距離は、三平方の定理で求められます。ここでは A(1,2) と B(4,6) の距離を求めます。
三平方の定理から
A から B へは、横に 4−1=3、縦に 6−2=4 だけ移動します。この横の差と縦の差を 2 辺とする直角三角形を考えると、A と B を結ぶ線分はその斜辺にあたります。
AB=32+42=25=5 距離は 5 です。辺の比が 3:4:5 の、よく知られた直角三角形が現れています。
一般の式
一般に、2 点 (x1,y1)、(x2,y2) の距離は、横の差と縦の差を使って次の式で計算できます。
(x2−x1)2+(y2−y1)2 差は 2 乗するので、x2−x1 が負でも結果は変わりません。A と B のどちらを先に書いても同じ距離が出る、ということです。とくに原点からの距離は x2+y2 で、これは数直線での絶対値 ∣x∣ を平面へ広げたものにあたります。
中点
同じ 2 点から、線分の中点も求まります。中点の座標は x どうし、y どうしの平均です。
(21+4,22+6)=(25,4) 円の方程式とのつながり
この距離の式は、そのまま円の定義につながります。中心 (a,b) から距離が r である点 (x,y) の集まりが円ですから、(x−a)2+(y−b)2=r となり、両辺を 2 乗して次の式が得られます。
(x−a)2+(y−b)2=r2 円の方程式は、距離の式を書き直したものにすぎません。
三角形の形を調べる
3 点が作る三角形の形を調べるときも、まず 3 辺の長さをこの式で求めます。A(0,0)、B(4,0)、C(0,3) で計算すると次のようになります。
| 辺 | 計算 | 長さ |
|---|
| AB | 42+02 | 4 |
| AC | 02+32 | 3 |
| BC | (−4)2+32 | 5 |
いちばん長い辺 BC について 42+32=52 が成り立つので、この三角形は直角三角形です(三平方の定理の逆)。2 辺の長さが等しければ二等辺三角形、3 辺が等しければ正三角形と分かります。
空間への拡張
空間へ広げるのも簡単で、3 次元では z の差の 2 乗を足すだけです。
(x2−x1)2+(y2−y1)2+(z2−z1)2 この距離はユークリッド距離と呼ばれ、いちばん近いデータをさがす最近傍探索など、応用でも基本の道具になっています。距離が 0 になるのは 2 点が完全に一致するときだけで、それ以外ではつねに正の値です。
グラフの大きな点が A(1,2) と B(4,6) で、この 2 点を結ぶ線分の長さが求めた距離 5 です。