2つの円が接する
円 x2+y2=1 と円 (x−3)2+y2=4 の位置関係を調べます。中心はそれぞれ (0,0) と (3,0)、半径は 1 と 2 です。中心間の距離は 3 で、半径の和 1+2=3 に等しくなっています。
外接
中心間の距離が半径の和に等しいとき、2 円は外側で 1 点だけを共有します(外接)。接点は 2 つの中心を結ぶ線分上にあり、(0,0) から (3,0) へ半径 1 ぶん進んだ (1,0) です。
式で確かめる
2 つの円の式を辺ごとに引くと、2 次の項が消えます。
6x−6x=0=1 これを x2+y2=1 に戻すと y2=0 となり、y=0 が重解として得られます。共有点が 2 つではなく 1 つに重なっている、というのが接するの代数的な姿です。放物線と直線が接するときに判別式が 0 になったのと、まったく同じ事情です。
共通接線
接点 (1,0) を通り、2 つの中心を結ぶ直線に垂直な直線 x=1 が、2 円の共通接線になります。それぞれの円について接線は接点における半径と垂直でしたから、同じ 1 本の直線が両方の接線を兼ねるわけです。
内接
接し方には、外接のほかに内接もあります。中心間の距離が半径の差に等しいとき、一方の円が他方の内側から 1 点で接します。中心 (1,0)、半径 2 の円と単位円なら、中心間の距離は 1、半径の差も 2−1=1 で等しく、(−1,0) の 1 点で内側から接します。
5 通りの位置関係
中心間の距離 d と半径 r1、r2 で、2 円の関係は 5 通りに分かれます。
| 条件 | 位置関係 | 共有点 |
|---|
| d>r1+r2 | 離れている | なし |
| d=r1+r2 | 外接 | 1 点 |
| ∣r1−r2∣<d<r1+r2 | 交わる | 2 点 |
| d=∣r1−r2∣ | 内接 | 1 点 |
| d<∣r1−r2∣ | 一方が内部 | なし |
円を式で解かなくても、中心と半径さえ分かれば位置関係が決まってしまう、というのがこの一覧の便利なところです。大きな点が外接の接点 (1,0) です。