四次関数 y=x4 のグラフ
y=x4 は x を 4 回掛け合わせた四次の単項式です。放物線 y=x2 と似た形ですが、原点付近はより平らで、遠方ではいっそう急に立ち上がります。
定義域と値域
定義域はすべての実数です。偶数乗なので値は負にならず、値域は y≥0 に限られます。
- 定義域はすべての実数
- 値域は y≥0
- 最小値は x=0 での 0
- 変曲点はなし
対称性
(−x)4=x4 より、y 軸に関して線対称な偶関数です。x と −x で同じ値をとります。
増減と最小点
導関数は次のようになります。
x<0 では負、x>0 では正です。したがって x<0 で減少し、x>0 で増加して、x=0 で最小値 0 をとります。
変曲点をもたない理由
二階導関数は y′′=12x2 で、つねに 0 以上です。したがってグラフは全体が下に凸になります。x=0 では y′′=0 になりますが、その前後で符号が変わらないため、原点は変曲点ではありません。y′′=0 は変曲点の必要条件であって、十分条件ではないという例です。
放物線との比較
∣x∣<1 では x4<x2 となって原点付近はより平らにつぶれ、∣x∣>1 では x4>x2 となって急激に大きくなります。
| x | x2 | x4 |
|---|
| 0.5 | 0.25 | 0.0625 |
| 1 | 1 | 1 |
| 2 | 4 | 16 |
| 3 | 9 | 81 |
2 つのグラフは x=0 と x=±1 で交わります。
特徴的な点
(±1,1)、(±2,16)、(±3,81) を通り、原点で x 軸に接します。原点付近では x 軸にはりつくように平らで、∣x∣ が 1 をこえたあたりから一気に立ち上がります。
逆関数と偶数乗の仲間
偶数乗のべき関数 xn の仲間です。n が大きい偶数になるほど、∣x∣<1 では平らにつぶれ、∣x∣>1 では垂直に近く立ち上がります。x≥0 に制限すれば一対一の対応になり、その逆関数は 4 乗根 y=4x です。
低次の項を足すと
単項式の x4 に低次の項を足すと、形は大きく変わります。y=x4−x2 では底が割れて谷が 2 つになり、W 字の曲線になります。x4 は谷が 1 つしかない、四次関数の最も素直な形です。
応用
- 等分布荷重を受けるはりのたわみは、位置についての四次式
- 物理の二重井戸型ポテンシャル x4−x2 で、安定な 2 つの底をつくる項
- 統計で分布の裾の重さを測る尖度は、4 次のモーメント