無理関数 y=x のグラフ
y=x は、2 乗すると x になる 0 以上の数を表します1。指数を使って x1/2 とも書け、根号を含むことから無理関数と呼ばれます。放物線 y=x2 を横に倒した形の曲線です。
定義域と値域
- 定義域は x≥0
- 値域は y≥0
- 単調に増加する
- グラフは第 1 象限にだけ現れる
実数を 2 乗しても負にならないので、x が実数になるのは x≥0 のときだけです。負の x に対しては実数の値をもたず、描くべき曲線がありません。
増減とグラフの形
導関数は x>0 で y′=2x1 です。つねに正なので単調に増加しますが、x が大きくなるほど傾きは小さくなり、増え方はだんだんゆるやかになります。
二階導関数は y′′=−4xx1 で負なので、グラフは全体が上に凸です。上に有界ではなく、ゆっくりとどこまでも増え続けます。
原点での接線
x→0+ のとき y′→+∞ となり、原点では接線が y 軸に重なって垂直に立ちます。曲線は原点から垂直に立ち上がり、すぐに寝ていきます。原点は定義域の端であり、そこでは微分できません。
特徴的な値
| x | x |
|---|
| 0 | 0 |
| 1 | 1 |
| 4 | 2 |
| 9 | 3 |
| 100 | 10 |
4x=2x なので、x を 4 倍にすると y は 2 倍になります。x が 100 倍になっても y は 10 倍にしかなりません。
他の関数との関係
y=x2 を x≥0 に制限した関数の逆関数で、2 つのグラフは直線 y=x に関して線対称です。べき関数 xp の p=21 の場合にあたり、0<p<1 なので原点付近では急に、遠方ではゆるやかに増えます。
| 累乗根 | 定義域 | 理由 |
|---|
| 偶数乗根(x、4x) | x≥0 | 偶数乗は負にならない |
| 奇数乗根(3x、5x) | すべての実数 | 奇数乗は符号を保つ |
応用
- 面積が S の正方形の一辺は S
- 高さ h からの自由落下時間は t=g2h
- 2 点間の距離 x2+y2
- 分散の平方根としての標準偏差
統計では、標本平均の誤差はデータ数 n に対して n1 で小さくなります。誤差を半分にするにはデータが 4 倍必要だ、というのはこの曲線の形が語っていることです。
- Square root、Wikipedia