対数関数と底

底の異なる 33 つの対数関数 y=log2xy = \log_2 xy=lnxy = \ln xy=log10xy = \log_{10} x を比べます。どれも x>0x > 0 で定義され、x=1x = 1 のとき y=0y = 0 なので、すべて (1,0)(1, 0) を通ります。どんな底でも 00 乗すると 11 になるので、loga1=0\log_a 1 = 0 が必ず成り立つからです。

y=1y = 1 になる位置

y=1y = 1 になるのは xx が底に等しいときです。

関数y=1y = 1 となる xxlnx\ln x の何倍か
log2x\log_2 x221.4431.443
lnx\ln xe2.72e \approx 2.7211
log10x\log_{10} x10100.4340.434

底が小さいほど速く増えます。log2x\log_2 xxx22 倍になるごとに 11 増えるのに対し、log10x\log_{10} x1010 倍になってようやく 11 増えるからです。

形はまったく同じ

じつは、この 33 本のグラフは形がまったく同じです。底の変換公式によって、どの対数も lnx\ln x の定数倍で書けるからです。

logax=lnxlna\log_a x = \frac{\ln x}{\ln a}

log2x1.44lnx\log_2 x \approx 1.44 \ln xlog10x0.434lnx\log_{10} x \approx 0.434 \ln x ですから、33 本は同じ曲線を縦に伸ばしたり縮めたりしただけの関係にあります。どの xx をとっても 33 つの値の比は 1.44:1:0.4341.44 : 1 : 0.434 で一定です。

共通の性質

ですから、性質もそっくり同じです。どれも単調に増加し、x0+x \to 0^{+}-\infty に発散し、yy 軸を垂直漸近線にもち、(1,0)(1, 0) を通ります。違うのは縦の目盛りだけ、と言ってもよいでしょう。なお底が 11 より小さい場合、たとえば log1/2x=log2x\log_{1/2} x = -\log_2 x は上下がひっくり返り、単調減少になります。

底の使い分け

使う場面理由
22情報量(ビット)、計算量22 択を何回くり返すかを数える
ee微分積分(lnx)=1x(\ln x)' = \dfrac{1}{x} が最も簡単になる
1010桁数、pH、デシベル1010 進法の桁にそのまま対応する

大きな点は共通の (1,0)(1, 0) と、log2x\log_2 xlnx\ln xy=1y = 1 をとる (2,1)(2, 1)(e,1)(e, 1) です。