判別式と共有点の個数

二次関数のグラフと xx 軸の共有点の個数は、判別式 D=b24acD = b^2 - 4ac の符号で決まります。

解の公式との関係

共有点の xx 座標は ax2+bx+c=0ax^2 + bx + c = 0 の解で、解の公式は次の形でした。

x=b±b24ac2ax = \frac{-b \pm \sqrt{b^2 - 4ac}}{2a}

ルートの中身がまさに DD です。D>0D > 0 なら D\sqrt{D} は正の実数で、±\pm の符号によって解が 22 つに分かれます。D=0D = 0 なら D=0\sqrt{D} = 0 となり、±\pm をつけても差が出ず、解は x=b2ax = -\dfrac{b}{2a} のただ 11 つ(重解)です。D<0D < 0 なら負の数の平方根は実数にならず、実数解はありません。

判別式実数解xx 軸との共有点
D>0D > 02222
D=0D = 011 つ(重解)11 点で接する
D<0D < 0なし00

33 本の放物線で比べる

グラフの 33 つの放物線で比べます。

放物線判別式共有点
y=x22x3y = x^2 - 2x - 31616(1,0)(-1, 0)(3,0)(3, 0)
y=x22x+1y = x^2 - 2x + 100(1,0)(1, 0) で接する
y=x22x+2y = x^2 - 2x + 24-4なし

判別式は頂点の高さ

この 33 本は、じつは同じ形の放物線を上下にずらしたものです。平方完成すると順に (x1)24(x - 1)^2 - 4(x1)2(x - 1)^2(x1)2+1(x - 1)^2 + 1 となり、頂点はどれも x=1x = 1 の上にあって、高さだけが 4-40011 と変わります。頂点が xx 軸より下なら 22 点で交わり、xx 軸上なら接し、上なら交わりません。判別式が語っているのは、この頂点の高さなのです。実際、頂点の yy 座標は次の式で表されます。

D4a-\frac{D}{4a}

この例では順に 4-40011 となり、ぴったり一致します。a>0a > 0 なら DD の符号と頂点の高さの符号がちょうど逆になる、という関係です。

直線との共有点にも使える

判別式は xx 軸との交点だけの道具ではありません。放物線と任意の直線を連立して整理すれば二次方程式になるので、その DD の符号で 22 点で交わる・接する・交わらないが同じように決まります。D=0D = 0 が接線の条件になるのは、そのためです。xx 軸も直線の 11 つにすぎない、と見ればひと続きの話になります。

グラフの大きな点が共有点です。