判別式と共有点の個数
二次関数のグラフと x 軸の共有点の個数は、判別式 D=b2−4ac の符号で決まります。
解の公式との関係
共有点の x 座標は ax2+bx+c=0 の解で、解の公式は次の形でした。
x=2a−b±b2−4ac ルートの中身がまさに D です。D>0 なら D は正の実数で、± の符号によって解が 2 つに分かれます。D=0 なら D=0 となり、± をつけても差が出ず、解は x=−2ab のただ 1 つ(重解)です。D<0 なら負の数の平方根は実数にならず、実数解はありません。
| 判別式 | 実数解 | x 軸との共有点 |
|---|
| D>0 | 2 つ | 2 点 |
| D=0 | 1 つ(重解) | 1 点で接する |
| D<0 | なし | 0 点 |
3 本の放物線で比べる
グラフの 3 つの放物線で比べます。
| 放物線 | 判別式 | 共有点 |
|---|
| y=x2−2x−3 | 16 | (−1,0)、(3,0) |
| y=x2−2x+1 | 0 | (1,0) で接する |
| y=x2−2x+2 | −4 | なし |
判別式は頂点の高さ
この 3 本は、じつは同じ形の放物線を上下にずらしたものです。平方完成すると順に (x−1)2−4、(x−1)2、(x−1)2+1 となり、頂点はどれも x=1 の上にあって、高さだけが −4、0、1 と変わります。頂点が x 軸より下なら 2 点で交わり、x 軸上なら接し、上なら交わりません。判別式が語っているのは、この頂点の高さなのです。実際、頂点の y 座標は次の式で表されます。
この例では順に −4、0、1 となり、ぴったり一致します。a>0 なら D の符号と頂点の高さの符号がちょうど逆になる、という関係です。
直線との共有点にも使える
判別式は x 軸との交点だけの道具ではありません。放物線と任意の直線を連立して整理すれば二次方程式になるので、その D の符号で 2 点で交わる・接する・交わらないが同じように決まります。D=0 が接線の条件になるのは、そのためです。x 軸も直線の 1 つにすぎない、と見ればひと続きの話になります。
グラフの大きな点が共有点です。