点と円の位置関係
点が円の内側・円周上・外側のどこにあるかは、点の座標を円の式に入れてくらべると分かります。中心が原点、半径 5 の円 x2+y2=25 で考えます。
距離の 2 乗でくらべる
点 (x,y) から中心 (0,0) までの距離の 2 乗は x2+y2 です。これを半径の 2 乗 25 とくらべます。
| 条件 | 点の位置 |
|---|
| x2+y2<25 | 円の内側 |
| x2+y2=25 | 円周上 |
| x2+y2>25 | 円の外側 |
3 つの点で確かめます。
| 点 | x2+y2 | 位置 |
|---|
| (1,2) | 5 | 内側 |
| (4,3) | 25 | 円周上 |
| (4,4) | 32 | 外側 |
なぜ 2 乗のまま比べるのか
距離そのものを計算しても、もちろん同じ結論になります。(1,2) の中心からの距離は 5≈2.24 で、半径 5 より小さいので内側です。ただ、距離はつねに 0 以上なので、2 乗したまま比べても大小関係は変わりません。ルートを計算しないぶん速く、平方根の誤差も入らないので、2 乗のまま比べるのが定石です。ゲームなどで円形の当たり判定を書くときも、この形で比較します。
点から円周までの距離
点から円周までの距離も、同じ考え方で出せます。円の外にある点 (4,4) は中心から 32≈5.66 の位置にあります。
| 測る先 | 距離 |
|---|
| いちばん近い円周 | 32−5≈0.66 |
| いちばん遠い円周 | 32+5≈10.66 |
点と中心を結ぶ直線が、円周を最短の点と最長の点で貫くからです。
中心がずれた円
中心が (a,b)、半径が r の円なら、比べるのは (x−a)2+(y−b)2 と r2 です。左辺から右辺を引いた値の符号が、そのまま位置を教えてくれます。負なら内側、0 なら円周上、正なら外側です。
不等式は領域を表す
この判定は、不等式が領域を表すという見方にもつながります。x2+y2<25 という不等式が表すのは、円の内部という面です。1 つの式が線を表し、不等号にすると面を表すという関係は、直線 ax+by+c=0 と半平面 ax+by+c>0 の関係と同じです。グラフの大きな点は、内側の (1,2)、円周上の (4,3)、外側の (4,4) です。