円と放物線の交点
円 x2+y2=2 と放物線 y=x2 の交点を求めます。
消しやすい文字から消す
連立方程式を解くときは、消しやすい文字から消します。放物線の式 y=x2 をそのまま円に代入すると x2 が y に置きかわるので、x を消して y だけの方程式にできます。
y2+y−2=(y+2)(y−1)=0 これより y=−2 または y=1 です。
意味をもたない解を落とす
ここで注意が必要です。y=x2 は 2 乗なのでつねに 0 以上であり、y=−2 になることはありません。これは代入の途中で現れた、意味をもたない解です。式のうえでの解が、そのまま図形の交点になるとはかぎらないので、必ず元の条件に戻して確かめます。採用できるのは y=1 だけです。
y=1 を y=x2 に戻すと x2=1、つまり x=±1 となり、交点は (1,1) と (−1,1) の 2 つです。念のため円の式に入れると 12+12=2 となり、確かに円の上にあります。円も放物線も y 軸に関して対称なので、交点も y 軸をはさんで左右対称に現れます。
y を消す道
逆に y を消すこともできます。円に y=x2 を代入すると、次の 4 次方程式になります。
x4+x2−2=0 x2 をひとかたまりと見れば (x2+2)(x2−1)=0 と因数分解でき、x2=−2 は実数解をもたないので x2=1、つまり x=±1 です。
| 消す文字 | できる方程式 | 次数 |
|---|
| x を消す | y2+y−2=0 | 2 次 |
| y を消す | x4+x2−2=0 | 4 次 |
同じ答えにたどりつきますが、次数が上がるぶん手間がかかります。どちらの文字を消すかで計算量が変わる、というのはよくあることです。
半径を変えると
円の半径を変えても、原点を中心とするかぎり交点は必ず 2 つです。半径 r の円で同じ計算をすると y2+y−r2=0 となり、y>0 の解がちょうど 1 つ出ます。その y に対して x=±y の 2 点が対応するからです。放物線は原点(円の内側)から出発して無限に伸びるので、どんな大きさの円からも必ず 2 回だけ外へ出ていく、と考えれば納得できます。
中心をずらすと
ただし円の中心を y 軸上にずらすと、交点は最大で 4 つまで増えます。2 次曲線どうしの交点は、一般には 4 次方程式の解にあたるからです。放物線が円の内側と外側を出入りする回数が増える、と見ることもできます。
グラフの大きな点が交点 (1,1) と (−1,1) で、円は上半分 y=2−x2 と下半分 y=−2−x2 に分けて描いています。