二直線の交点

22 本の直線の交点とは、どちらの直線の上にものっている点のことです。その点では、片方の式で計算した yy と、もう片方の式で計算した yy がぴったり同じになります。ですから交点をさがすときは、この 22 つの yy を等しいとおいて 11 つの方程式にまとめます。連立方程式を解く、というのはこの操作のことです。

交点を求める

22 つの直線 y=2x1y = 2x - 1y=x+5y = -x + 5 の交点を求めます。交点では 22 つの yy が等しいので、次の方程式が成り立ちます。

2x1=x+52x - 1 = -x + 5

整理すると 3x=63x = 6、すなわち x=2x = 2 です。どちらかの式に戻すと y=221=3y = 2 \cdot 2 - 1 = 3 となり、交点は (2,3)(2, 3) です。

求めた (2,3)(2, 3) を、もう一方の式でも確かめておきましょう。2+5=3-2 + 5 = 3 となり、確かに両方の直線の上にあります。交点は 22 つの式を同時に満たす点なので、この検算がそのまま答えの確認になります。

交点の個数

大事なのは、交点の個数が、方程式の解の個数と同じになるということです。y=a1x+b1y = a_1 x + b_1y=a2x+b2y = a_2 x + b_2 の交点をさがすと、次の 11 次方程式にたどりつきます。

(a1a2)x=b2b1(a_1 - a_2)x = b_2 - b_1

この方程式が解けるかどうかで、交わり方が決まります。

傾きと切片方程式交わり方
a1a2a_1 \neq a_2xx がただ 11 つに決まる11 点で交わる
a1=a2a_1 = a_2b1b2b_1 \neq b_2左辺は 00、右辺は 00 でない平行で交わらない
a1=a2a_1 = a_2b1=b2b_1 = b_2どんな xx でも成り立つ重なり、共有点は無数

つまり、傾きさえ違えば 22 直線は必ずどこか 11 点で交わります。平行でない 22 直線が交わらないということは起こりません。この例では傾きが 221-1 で違うので、交点はちょうど 11 つです。

一般形での判定

直線が y=y = \cdots の形で与えられず、ax+by=cax + by = c の形で並んでいることもあります。

a1x+b1y=c1a2x+b2y=c2\begin{align*} a_1 x + b_1 y &= c_1 \\ a_2 x + b_2 y &= c_2 \end{align*}

この連立方程式は a1b2a2b10a_1 b_2 - a_2 b_1 \neq 0 のときにただ 11 組の解をもち、22 直線は 11 点で交わります。この値を係数の行列式といいます。y=y = \cdots の形に直せない縦の直線(x=cx = c)も、この形なら同じ土俵で扱えるところが利点です。

加減法

2xy=12x - y = 1x+y=5x + y = 5 のように一般形で与えられたときは、22 式を足したり引いたりして文字を消す加減法が便利です。この 22 式を足すと yy が消えて 3x=63x = 6 となり、やはり x=2x = 2 が出ます。yy について解いてから等しいとおいても、一般形のまま加減法で消しても、たどりつく交点は同じです。

応用

  • 需要と供給の直線が交わる点は、市場の均衡点
  • 22 つの料金プランの費用が交わる点は、得か損かが入れかわる分岐点
  • 連立 11 次方程式を解くことは、そのまま交点をさがすこと

グラフ上の大きな点が、この例の交点 (2,3)(2, 3) です。