二直線の交点
2 本の直線の交点とは、どちらの直線の上にものっている点のことです。その点では、片方の式で計算した y と、もう片方の式で計算した y がぴったり同じになります。ですから交点をさがすときは、この 2 つの y を等しいとおいて 1 つの方程式にまとめます。連立方程式を解く、というのはこの操作のことです。
交点を求める
2 つの直線 y=2x−1 と y=−x+5 の交点を求めます。交点では 2 つの y が等しいので、次の方程式が成り立ちます。
2x−1=−x+5 整理すると 3x=6、すなわち x=2 です。どちらかの式に戻すと y=2⋅2−1=3 となり、交点は (2,3) です。
求めた (2,3) を、もう一方の式でも確かめておきましょう。−2+5=3 となり、確かに両方の直線の上にあります。交点は 2 つの式を同時に満たす点なので、この検算がそのまま答えの確認になります。
交点の個数
大事なのは、交点の個数が、方程式の解の個数と同じになるということです。y=a1x+b1 と y=a2x+b2 の交点をさがすと、次の 1 次方程式にたどりつきます。
(a1−a2)x=b2−b1 この方程式が解けるかどうかで、交わり方が決まります。
| 傾きと切片 | 方程式 | 交わり方 |
|---|
| a1=a2 | x がただ 1 つに決まる | 1 点で交わる |
| a1=a2、b1=b2 | 左辺は 0、右辺は 0 でない | 平行で交わらない |
| a1=a2、b1=b2 | どんな x でも成り立つ | 重なり、共有点は無数 |
つまり、傾きさえ違えば 2 直線は必ずどこか 1 点で交わります。平行でない 2 直線が交わらないということは起こりません。この例では傾きが 2 と −1 で違うので、交点はちょうど 1 つです。
一般形での判定
直線が y=⋯ の形で与えられず、ax+by=c の形で並んでいることもあります。
a1x+b1ya2x+b2y=c1=c2 この連立方程式は a1b2−a2b1=0 のときにただ 1 組の解をもち、2 直線は 1 点で交わります。この値を係数の行列式といいます。y=⋯ の形に直せない縦の直線(x=c)も、この形なら同じ土俵で扱えるところが利点です。
加減法
2x−y=1、x+y=5 のように一般形で与えられたときは、2 式を足したり引いたりして文字を消す加減法が便利です。この 2 式を足すと y が消えて 3x=6 となり、やはり x=2 が出ます。y について解いてから等しいとおいても、一般形のまま加減法で消しても、たどりつく交点は同じです。
応用
- 需要と供給の直線が交わる点は、市場の均衡点
- 2 つの料金プランの費用が交わる点は、得か損かが入れかわる分岐点
- 連立 1 次方程式を解くことは、そのまま交点をさがすこと
グラフ上の大きな点が、この例の交点 (2,3) です。