無理関数 y=3x のグラフ
y=3x は、3 乗すると x になる数を表します1。指数を使って x1/3 とも書けます。3 乗は負の数を負のまま返すので、3−8=−2 のように、負の x に対しても実数の値が定まります。
定義域と値域
- 定義域はすべての実数
- 値域もすべての実数
- 単調に増加する
- 奇関数
x3 が実数全体から実数全体への一対一の対応であることの裏返しで、その逆関数である 3 乗根はどんな実数に対してもただ一つの実数を返します。平方根 x が x≥0 でしか定義できないのとは対照的です。
対称性
3−x=−3x が成り立つので、原点に関して点対称な奇関数です。グラフは第 1 象限と第 3 象限に広がります。
増減と原点
導関数は y′=33x21 で、x=0 ではつねに正です。したがって全区間で単調に増加します。x→0 では y′→+∞ となり、原点で接線が y 軸に重なって垂直に立ちます。原点では微分できません。
| 範囲 | 二階導関数 | 凹凸 |
|---|
| x>0 | 負 | 上に凸 |
| x<0 | 正 | 下に凸 |
原点は変曲点です。垂直な接線をはさんで曲がり方が入れ替わる、S 字のような形になります。
特徴的な値
| x | 3x |
|---|
| −27 | −3 |
| −8 | −2 |
| 0 | 0 |
| 8 | 2 |
| 27 | 3 |
| 1000 | 10 |
x が 8 倍になって y はようやく 2 倍で、1000 倍になっても 10 倍にしかなりません。原点付近では急に立ち上がるのに、遠方ではきわめてゆるやかです。
他の関数との関係
y=x3 の逆関数であり、2 つのグラフは直線 y=x に関して線対称です。3 乗根を 2 乗した x2/3=(3x)2 は偶関数になり、原点に尖点をもつ別の形になります。
応用
- 体積が V の立方体の一辺は 3V
- 相似な立体で体積から長さを求める計算
- 体重から体長を見積もる生物のスケーリング則
- 三次方程式の解の公式(カルダノの公式)
3 次元の量から 1 次元の量を取り出す場面で現れます。
- Cube root、Wikipedia