数学講師2859838 views
高校化学2914902 views
中学数学621831 views
雑学1472809 views
小学算数1196248 views
中学社会667376 views
MathPython492661 views
ヒストリア285220 views
高校日本史189967 views
小学理科717678 views

準素イデアル

準素イデアルは素イデアルの一般化であり、イデアルの準素分解理論の基礎となります。

準素イデアルの定義

を可換環、 のイデアルとします。 が準素イデアルであるとは、次の条件を満たすことをいいます。

言い換えると、 かつ ならば です。

素イデアルの定義では「」を要求しますが、準素イデアルでは「 の何乗かが に入る」という弱い条件に緩めています。

素イデアルとの関係

素イデアルは準素イデアル

素イデアル は自動的に準素イデアルである。

準素イデアルの根基は素イデアル

が準素イデアルならば は素イデアルである。

が準素で のとき、-準素であるといいます。

具体例

素イデアルのべき

整域 において、素イデアル のべき -準素であるとは限らない。しかしネーター環では、 は成り立つ。

の場合

-準素イデアル。 なら、 で十分多く割れる。

の場合

は準素ではない。 だが かつ (任意の )。

準素イデアルの特徴づけ

ネーター環において、準素イデアルはいくつかの同値な条件で特徴づけられます。

が準素イデアル
の零因子はすべて冪零
の極小素イデアルがただ一つ

準素イデアルの性質

が同じ素イデアル に属する準素イデアルなら、-準素
局所化 で準素なら、 で準素
-準素で なら、-準素

既約イデアルとの関係

イデアル が既約であるとは、 ならば または となることをいいます。

ネーター環において、既約イデアルは準素イデアルです。逆は一般には成り立ちません。