関数の平均値

有限個の数の平均は足して個数で割りますが、関数の平均は積分して区間の長さで割ります。f(x)=x2f(x) = x^20x20 \leq x \leq 2 での平均値を求めます。

12002x2dx=12×83=43\frac{1}{2 - 0} \int_0^2 x^2 \, dx = \frac{1}{2} \times \frac{8}{3} = \frac{4}{3}

平均値は 431.333\dfrac{4}{3} \approx 1.333 です。ff の値は 00 から 44 まで動きますが、ならすとこの高さになります。

長方形に置きかえる

面積を保ったまま長方形に置きかえたことになります。

図形寸法面積
放物線の下区間 [0,2][0, 2]83\dfrac{8}{3}
長方形22、高さ 43\dfrac{4}{3}83\dfrac{8}{3}

曲線の山と谷が、この高さでちょうど埋め合わされます。

平均値をとる点

c2=43c^2 = \dfrac{4}{3} を解くと c=231.1547c = \dfrac{2}{\sqrt{3}} \approx 1.1547 で、区間の内側にあります。次を満たす cc が必ず存在することを、積分の平均値の定理といいます1

f(c)=1baabf(x)dxf(c) = \frac{1}{b - a} \int_a^b f(x) \, dx

連続な関数なら、平均値は最小値と最大値の間にあり、途中の値をすべてとるので、どこかで平均値そのものを通ります。

区間の取り方で変わる

区間平均値
0x10 \leq x \leq 113\dfrac{1}{3}
1x21 \leq x \leq 273\dfrac{7}{3}
0x20 \leq x \leq 243\dfrac{4}{3}

前の 22 つの平均をとると 43\dfrac{4}{3} に戻ります。長さの等しい区間に分けたときは、平均の平均がもとの平均になります。

応用

  • 速度を時間で積分して時間で割ると平均の速さ
  • 電流の 22 乗の平均から実効値
  • 測定値をならした代表値

グラフの放物線が y=x2y = x^2、水平な直線が平均値 y=43y = \dfrac{4}{3} で、大きな点は区間の両端と、平均値をとる点です。

  1. Mean value theorem、Wikipedia