広義積分

積分の区間が無限に伸びていても、面積が有限に収まることがあります1y=1x2y = \dfrac{1}{x^2}y=1xy = \dfrac{1}{x}11 から先へ積分して比べます。

収束する場合

無限の区間は極限で定義します。まず有限の bb まで積分し、それから bb \to \infty とします。

1bdxx2=[1x]1b=11b1\int_1^b \frac{dx}{x^2} = \left[ -\frac{1}{x} \right]_1^b = 1 - \frac{1}{b} \longrightarrow 1

面積は 11 に収まります。区間はいくらでも伸びますが、曲線の下がり方が速いので、増える分がどこまでも小さくなっていきます。

発散する場合

1bdxx=[logx]1b=logb\int_1^b \frac{dx}{x} = \left[ \log x \right]_1^b = \log b \longrightarrow \infty

面積は無限に増えます。logb\log b の増え方はゆっくりですが、止まりません。

bb1bdxx2\int_1^b \dfrac{dx}{x^2}1bdxx\int_1^b \dfrac{dx}{x}
10100.90.92.302.30
10310^30.9990.9996.916.91
10610^60.9999990.99999913.8213.82

境目は p=1p = 1

y=1xpy = \dfrac{1}{x^p}11 から \infty までの積分は、pp で運命が分かれます。

pp の範囲結果
p>1p > 1収束
p1p \leq 1発散

グラフではどちらも xx 軸に近づいていくのに、収束するかどうかが分かれます。近づき方の速さが問題なのです。

端で発散する型

積分する範囲が有限でも、関数が発散する端では同じあつかいになります。

積分結果
01dxx\int_0^1 \dfrac{dx}{\sqrt{x}}22(収束)
01dxx\int_0^1 \dfrac{dx}{x}発散

どちらの型でも、まず端を避けて積分し、そのあとで端へ近づける極限をとります。極限が有限なら収束、そうでなければ発散です。

グラフの急に下がる曲線が y=1x2y = \dfrac{1}{x^2}、ゆるやかな曲線が y=1xy = \dfrac{1}{x} で、大きな点は 22 つの曲線が出会う (1,1)(1, 1) です。

  1. Improper integral、Wikipedia