区分求積法

定積分は、細い長方形の面積を足し上げた極限として定義されます1f(x)=x2f(x) = x^200 から 22 までで確かめます。

左端で作る和

区間を幅 14\dfrac{1}{4}88 等分し、各区間の左端の値を高さにした長方形を並べます。

14k=07(k4)2=164(0+1+4+9+16+25+36+49)=3516\frac{1}{4}\sum_{k=0}^{7} \left( \frac{k}{4} \right)^2 = \frac{1}{64} (0 + 1 + 4 + 9 + 16 + 25 + 36 + 49) = \frac{35}{16}

3516=2.1875\dfrac{35}{16} = 2.1875 で、真の値 832.6667\dfrac{8}{3} \approx 2.6667 より小さいです。左端の高さを使ったので、増加する関数では低く見積もることになります。

左端と右端ではさむ

作り方真の値との関係
左端3516=2.1875\dfrac{35}{16} = 2.1875小さい
真の値832.6667\dfrac{8}{3} \approx 2.6667基準
右端5116=3.1875\dfrac{51}{16} = 3.1875大きい

22 つの差は 11 で、これは端の高さの差 f(2)f(0)=4f(2) - f(0) = 4 に幅 14\dfrac{1}{4} を掛けた値です。真の値は必ずこの 22 つの間にあります。

分割を細かくする

nn 等分の左端の和は次のようになります。

2nk=0n1(2kn)2=8n3(n1)n(2n1)683(n)\begin{align*} \frac{2}{n}\sum_{k=0}^{n-1} \left( \frac{2k}{n} \right)^2 &= \frac{8}{n^3} \cdot \frac{(n-1)n(2n-1)}{6} \\ &\longrightarrow \frac{8}{3} \quad (n \to \infty) \end{align*}

これが定積分の値です。

一般の形

区間 [a,b][a, b]nn 等分して幅を Δx=ban\Delta x = \dfrac{b - a}{n} とすると、和の極限が定積分になります。

abf(x)dx=limnk=0n1f(a+kΔx)Δx\int_a^b f(x) \, dx = \lim_{n \to \infty} \sum_{k=0}^{n-1} f(a + k \Delta x) \, \Delta x

面積の計算に見えて、実際には足し算の極限です。だから掛けて足す形の量はすべて定積分で書けます。

  • 速度から距離
  • 密度から質量
  • 単価から総額

グラフの放物線が y=x2y = x^2、階段状の線が幅 14\dfrac{1}{4} の長方形の高さで、大きな点は区間の両端です。

  1. Riemann sum、Wikipedia