増減表とグラフの形
増減表は、導関数の符号を区間ごとに並べたものです。f(x)=x3−6x2+9x で作ります。
導関数の符号
f′(x)=3x2−12x+9=3(x−1)(x−3) なので、f′=0 となるのは x=1 と x=3 です。この 2 点で数直線を 3 つに分け、符号を調べます。
| 範囲 | (x−1) | (x−3) | f′ | 増減 |
|---|
| x<1 | 負 | 負 | 正 | 増加 |
| 1<x<3 | 正 | 負 | 負 | 減少 |
| x>3 | 正 | 正 | 正 | 増加 |
増減表
| x | ⋯ | 1 | ⋯ | 3 | ⋯ |
|---|
| f′(x) | + | 0 | − | 0 | + |
| f(x) | 増加 | 極大 4 | 減少 | 極小 0 | 増加 |
増加から減少へ変わる x=1 で極大、減少から増加へ変わる x=3 で極小です。値は f(1)=4、f(3)=0 になります。
x 軸との交点
f(x)=x(x−3)2 と因数分解できるので、x 軸との交点は x=0 と x=3 です。x=3 は重解なので、そこではグラフが x 軸に接します。極小値がちょうど 0 であることと、これは同じことを言っています。
グラフの形
左から上がってきて (1,4) で折り返し、(3,0) で x 軸に触れてから再び上がっていきます。x→−∞ で f→−∞、x→∞ で f→∞ なので、3 次関数の典型的な形です。
導関数のグラフ
f′ は下に凸の放物線で、x=1 と x=3 で x 軸を横切ります。この 2 点の間だけ f′ が負になり、そこが f の減少する区間です。f′ の頂点は x=2 で、f′(2)=−3 が傾きの最小値になります。
対称の中心
3 次関数のグラフは、極大点と極小点の中点にあたる変曲点について点対称です。この関数では (21+3,24+0)=(2,2) がその中心です。
極値になるかどうかは f′ の符号の変化で決まります。f′=0 でも符号が変わらなければ極値ではありません。増減表を書く手間は、この符号の変化を見落とさないためのものです。
グラフの 3 次曲線が y=x3−6x2+9x、放物線が導関数で、大きな点は極大点 (1,4) と極小点 (3,0) です。