台形公式

原始関数が求まらない積分は、数値で近似します。短冊の代わりに台形を並べるのが台形公式です1f(x)=x2f(x) = x^200 から 22 までで精度を見ます。

22 等分で試す

台形の面積は上底と下底の平均に幅を掛けたものです。

f(0)+f(1)2×1+f(1)+f(2)2×1=0+12+1+42=3\frac{f(0) + f(1)}{2} \times 1 + \frac{f(1) + f(2)}{2} \times 1 = \frac{0 + 1}{2} + \frac{1 + 4}{2} = 3

真の値は 832.667\dfrac{8}{3} \approx 2.667 なので、誤差は 13\dfrac{1}{3} です。

一般の形

両端だけ半分の重みをつけた和になります。

abf(x)dxh(f02+f1++fn1+fn2)\int_a^b f(x)\,dx \approx h \left( \frac{f_0}{2} + f_1 + \cdots + f_{n-1} + \frac{f_n}{2} \right)

これは左端で作った和と右端で作った和の平均でもあります。

作り方
左端の和11
右端の和55
平均(台形公式)33

低く見積もる近似と高く見積もる近似を足して 22 で割った形です。

分割を細かくする

分割hh近似値誤差
22 等分113313\dfrac{1}{3}
44 等分0.50.52.752.75112\dfrac{1}{12}

hh を半分にすると誤差が 44 分の 11 になり、誤差が h2h^2 に比例することが読み取れます。区分求積法の誤差は hh に比例するので、台形公式のほうが速く縮みます。

誤差の向き

関数の凹凸台形公式の見積もり
下に凸高く出る
上に凸低く出る

台形の上辺が曲線より上にあるか下にあるかで決まります。凸凹の向きを知っていれば、誤差の向きも分かります。

さらに精度を上げる

直線ではなく放物線で近似します。33 点ずつ放物線で結ぶと誤差が h4h^4 に比例するシンプソン則になり、同じ 44 等分で 83\dfrac{8}{3} を誤差なしに再現します222 次関数は放物線で完全に表せるからです。

グラフのなめらかな曲線が y=x2y = x^2、折れ線が台形の上辺をつないだ近似で、大きな点は分点です。

  1. Trapezoidal rule、Wikipedia
  2. Simpson's rule、Wikipedia