変曲点と凹凸

グラフの曲がる向きが変わる点を変曲点といいます1。f(x)=x3−6x2+9xf(x) = x^3 - 6x^2 + 9x で求めます。

22 階の導関数

曲がる向きを決めるのは 22 階の導関数です。f′(x)=3x2−12x+9f'(x) = 3x^2 - 12x + 9 をもう一度微分して f′′(x)=6x−12f''(x) = 6x - 12 になります。

f′′=0f'' = 0 となるのは x=2x = 2 で、f(2)=8−24+18=2f(2) = 8 - 24 + 18 = 2 なので変曲点は (2,2)(2, 2) です。

範囲f′′f''凹凸
x<2x < 2負上に凸(山のように曲がる)
x>2x > 2正下に凸(谷のように曲がる)

f′′f'' は傾きの増減

f′′f'' は f′f' の増減を表します。f′′<0f'' < 0 の区間では接線の傾きが減っていき、f′′>0f'' > 0 の区間では増えていきます。変曲点は傾きの増減が入れ替わる点で、この関数では接線の傾きが最も小さくなる場所です。実際 f′(2)=−3f'(2) = -3 が f′f' の最小値です。

点対称の中心

33 次関数は変曲点について点対称です。極大点 (1,4)(1, 4) と極小点 (3,0)(3, 0) の中点は (2,2)(2, 2) で、変曲点と一致します。33 次関数のグラフは、変曲点を中心に 180∘180^\circ 回すと自分自身に重なります。

符号の変化まで見る

f′′=0f'' = 0 は変曲点の候補にすぎません。f(x)=x4f(x) = x^4 では f′′(0)=0f''(0) = 0 ですが、前後で f′′f'' の符号が変わらないので変曲点になりません。極値のときと同じく、符号の変化まで見ます。

変曲点はいくつ持てるか

関数の次数f′′f'' の次数変曲点の個数
33 次11 次11 つ
44 次22 次22 つまで

凹凸の切り替わりが 11 点しかないのは、33 次関数の f′′f'' が 11 次式だからです。

変曲点での接線

f′(2)=−3f'(2) = -3 より y=−3(x−2)+2=−3x+8y = -3(x - 2) + 2 = -3x + 8 です。上に凸から下に凸へ変わる点なので、この接線は変曲点で曲線を横切ります。

極値との対応

極値が f′f' の符号で決まるのに対し、凹凸は f′′f'' の符号で決まります。

条件判定
f′=0f' = 0 かつ f′′>0f'' > 0極小
f′=0f' = 0 かつ f′′<0f'' < 0極大
f′′=0f'' = 0 で符号が変わる変曲点

グラフの 33 次曲線が y=x3−6x2+9xy = x^3 - 6x^2 + 9x、直線が y=f′′(x)=6x−12y = f''(x) = 6x - 12 で、大きな点が変曲点 (2,2)(2, 2) です。

  1. Inflection point、Wikipedia