直角三角形とピタゴラスの定理

直角三角形では、直角をはさむ 22 辺の平方の和が、斜辺の平方に等しくなります1。頂点 A(3,0)A(-3, 0)B(3,0)B(3, 0)C(0,3)C(0, 3) の三角形で確かめます。

直角であることの確認

CA=(3,3)\overrightarrow{CA} = (-3, -3)CB=(3,3)\overrightarrow{CB} = (3, -3) で、内積は (3)(3)+(3)(3)=0(-3)(3) + (-3)(-3) = 0 です。22 辺は垂直です。

定理の確認

33 辺の長さは CA=CB=32+32=32CA = CB = \sqrt{3^2 + 3^2} = 3\sqrt{2}AB=6AB = 6 です。

CA2+CB2=18+18=36=62=AB2CA^2 + CB^2 = 18 + 18 = 36 = 6^2 = AB^2

直角をはさむ 22 辺が等しいので、これは直角二等辺三角形で、辺の比は 1:1:21 : 1 : \sqrt{2} です。2\sqrt{2} は正方形の対角線の長さとして現れる数で、この三角形は正方形を対角線で半分にした形にあたります。

整数になる組み合わせ

33 辺がすべて整数になる組み合わせもあり、ピタゴラス数と呼ばれます2

aabbcca2+b2=c2a^2 + b^2 = c^2
3344559+16=259 + 16 = 25
551212131325+144=16925 + 144 = 169
881515171764+225=28964 + 225 = 289

逆も成り立つ

33 辺が a2+b2=c2a^2 + b^2 = c^2 を満たす三角形では、cc に向かい合う角が直角になります。これが三平方の定理の逆です。

面積による証明

一辺 a+ba + b の正方形の中に、直角をはさむ 22 辺が aabb の直角三角形を 44 つ風車のように並べると、内側に一辺 cc の正方形が残ります。全体の面積を 22 通りに数えます。

(a+b)2=4×ab2+c2a2+2ab+b2=2ab+c2a2+b2=c2\begin{align*} (a + b)^2 &= 4 \times \frac{ab}{2} + c^2 \\ a^2 + 2ab + b^2 &= 2ab + c^2 \\ a^2 + b^2 &= c^2 \end{align*}

角の種類を判定する

33 辺の長さから角の種類も分かります。

条件最大の辺に向かい合う角
a2+b2>c2a^2 + b^2 > c^2鋭角
a2+b2=c2a^2 + b^2 = c^2直角
a2+b2<c2a^2 + b^2 < c^2鈍角

たとえば 556688 なら 25+36=6125 + 36 = 6182=648^2 = 64 に届かないので、最大の辺に向かい合う角は鈍角です。

距離の公式との関係

座標平面の 22 点間の距離の公式は、この定理そのものです。

(x2x1)2+(y2y1)2\sqrt{(x_2 - x_1)^2 + (y_2 - y_1)^2}

xx の差と yy の差を直角をはさむ 22 辺にとった三角形を作り、その斜辺を求めています。だから座標の計算では、この定理が至るところに顔を出します。

グラフの 33 本の直線が 33 辺で、大きな点が 33 頂点です。

  1. Pythagorean theorem、Wikipedia
  2. Pythagorean triple、Wikipedia