極値と最大・最小の違い
極値と最大・最小は別のものです1。f(x)=x4−2x2 で違いを見ます。
極値を求める
f′(x)=4x3−4x=4x(x−1)(x+1) なので、f′=0 となるのは 3 点です。
| x | ⋯ | −1 | ⋯ | 0 | ⋯ | 1 | ⋯ |
|---|
| f′(x) | − | 0 | + | 0 | − | 0 | + |
| f(x) | 減少 | 極小 −1 | 増加 | 極大 0 | 減少 | 極小 −1 | 増加 |
極大値が 0、極小値が −1 です。
極大値は最大値ではない
ここで大事なのは、極大値がグラフ全体の最大値ではないことです。x→±∞ で f→∞ なので、この関数に最大値はありません。(0,0) は近くでいちばん高いだけの点です。
最小値のほうは存在します。2 か所の極小値がどちらも −1 で、これが全体でいちばん低い値なので、最小値は −1 です。最小値を与える x が 2 つあってもかまいません。
| 項目 | 極値 | 最大・最小 |
|---|
| 比べる範囲 | 点の近く | 全体または区間 |
| この関数の値 | 極大 0、極小 −1 | 最大なし、最小 −1 |
極値は近くだけを見た比較、最大・最小は全体を見た比較です。だから最大・最小を求めるときは、f′=0 の点だけでなく、区間の端や無限の側のふるまいも調べます。
区間を限ると変わる
0≤x≤2 に限ると答えが変わります。
| 候補 | x | f(x) |
|---|
| 極小 | 1 | −1 |
| 区間の左端 | 0 | 0 |
| 区間の右端 | 2 | 8 |
最大値は 8、最小値は −1 です。x=2 は極値ではありませんが、区間の端なので最大値の候補になります。
グラフの形
f(x)=x2(x2−2) と因数分解できるので、x 軸との交点は x=0 と x=±2 です。x=0 は重解なので、原点では x 軸に触れるだけで横切りません。0<∣x∣<2 では f<0 で、グラフは x 軸の下にもぐります。
形は W 字です。偶関数なので y 軸について対称で、原点で小さな山を作り、x=±1 で 2 つの谷を作ります。
グラフの 4 次曲線が y=x4−2x2、3 次曲線が導関数で、大きな点は極小点 (−1,−1)、(1,−1) と極大点 (0,0) です。
- Maximum and minimum、Wikipedia